表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
496/505

救出完了

救出完了


本来ならばこのようなことに口を出すことなど無かったはずなのだが、面倒ごとに関わること自体にあまり危機感が無くなってきたせいもある。

スキルROBOのせいで臆することも無くなった宗助。

予定通りに要人を救出し、雇われテロリストは全員デバフを与えられて夢の中。

目が覚めた後でどうなるのかまでは宗助にも分からないが、犯罪が少しは減ることを祈るばかりだ。


「よく頑張ったね」

「はい、でもここからどうやって」

「えーとそれは秘密かな」

(秘密?)

「目を閉じて」

「はい」

「シュン」


戻ってきたのは会場の中にある柱の横、そこにロボスキルでカメラを仕込んでおいた。

現在は誰もいないがそろそろUKの警察が突入してくるころだ。

爆発があってからここまでで40分、すでに外にいるけが人は救急車での搬送が済んでいるころだが。

中からはSVR達の知らせで警察の突入を遅らせて欲しいと無線が入っていたりする。

宗助の人質救出が終わるまで何があるかわからないからだが。

背中におぶった皇女にも光学迷彩を適用し国際会議場の廊下を奥の準備室へと歩いて行く。

人がいないことを確認して光学迷彩を解き、準備室の手前で声をかける。

既にテロリストのリーダーともう一人は厳重にひもで縛られ、御用となる時を待っていた。


「お兄さま!」

「おー無事だったか!」

「さすが救世主」カミュ

(さっきの事は内緒だよ)

(はい分かりました、ありがとう)

「どうやって?」

「それは秘密です」

「ありがとう、あなたは本当に救世主だ」第三皇子


そこからは時間の関係もあり、人質を届けた後は警察の事情聴取も外交特権で無かったことにしてもらえた。

後日モリソンさん経由で事の顛末を文書でお知らせすることになるが。

いつの間にか会議場の周りは警察の車や特殊部隊の兵士が取り囲み、他にもテロリストがいないか警戒している。

テロリストの仲間である運転手と見張りの4人は2人がつかまり2人は逃走中らしい。

宗助の能力で会場の外200メートル先に仲間がいるのは探知しており、リリーさん経由で警察に知らせを入れておいたが。

さすがにサイレンを聞いて1台は即逃げ出したが、もう一台は仲間の帰りを待つよう指示されたのかもしれない。

ラケイスと森山さん達は宗助がいない間、会場から200メートルほど離れたカフェの前まで移動し椅子に腰かけ待っていたようだ。


「あ 戻ってきました」

「何をしてきたの?」ソフィア

「少し野暮用でね」

「フーン」

「そっちは大丈夫だった?」

「大丈夫よ、心配したんだからね」ミランダ

「私は無事だと知っていましたよ」ラケイス

「そろそろ時間だな、妻が心配してる頃だ私はこれで失礼するよ」森山

(後で娘経由で詳しいことを聞いておくとしよう)

「分かりましたまたどこかで会いましょう」

「ああ、そうしよう」

「私はMr森山に付いていきます」ソフィア

(まさかテロが起こるなんて、当分警戒が必要だわ)

「私もこのまま宗助に付いていきますよ」ミランダ

(どうやってテロリストやっつけたのか聞かないとね)

「フフ」

「何かおかしい?」

「貴方はやっぱり私と番になる人ね」

「え?」

「いずれあなたは私を望むでしょう」

「そうなの?」ミランダ

(まいったな)

【運命です宗助様】

【こういう事ならこれからは事件に首を突っ込まない方が良いのかな~】

【それは無理かと、黙ってみていられないと思います】

【そうなんだよな~】


2台の車に分かれて乗り森山さんとソフィアさんは本社のあるロンドン郊外のオフィス街へ。

宗助とラケイスそしてボディガードを務めるミランダは宿泊しているホテルへと向かった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ