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ラケイスの話

ラケイスの話


宗助の話がかなり長かったがその後今度は宇宙からの訪問者ラケイス神王の話へと移る。

既に英語はもとより日本語も流暢に話すことができるようになった彼女。

一応宗助がサポートに就くが、彼女の口から直接聞いた方が真実味が出るだろう。


「まず最初に私の星からこの地球へと生体兵器を送り込んだこと誠に申し訳ございません」

「直接手を下したのはロマンテ神王とゴリアン神王です」宗助

「要するにあなたは関わっていないという事か?」

「はい」

「12人の神王の内2名か、それでMrソウスケはどうやってラケイス神王と知り合いに?」


聞かれると思ったがもう半分以上ばれていることなので正直に話す以外に方法がない。

まさか偶然とか言ってみても誰も信じる事など無いだろう。


「彼女は瞬間移動の超能力を持っています」

「もしかして惑星間移動を一人で?」

「その通り」

「100万光年だぞ、あり得るのか?」

「ガヤガヤ」

「一応僕もその一人です」

「え?」


これは言わない方が良かったかもしれないがすでに遅し。

ラケイスが適当に地球へと転移して、すぐに宗助と出会うと言うシナリオを考えたがそれはかなり難がある。

まさか赤い糸が有ってなどと言う言葉を信用するはずも無く、ならば同じ能力の劣化版を所有しているぐらいのシナリオを提示した方が分かりやすくて良いだろう。

まあそれでも開示するのは宗助の能力の数分の一だが。


「では月に?」

「本当なの?」

「ええラケイスが月から発するテレパシーを受け取り助けに行ったという事です」

「待て待て、月ってそう簡単に行ける場所ではないだろう」

「いくつかの奇跡が必要です、まずラケイスは10以上の超能力を使用できます」

「こういう事か彼女一人でもすぐ死ぬことは無いにしても、月からどこへ移動しようにもその力が無かった?もしくはその時点で瀕死の状態に陥ったとか?」

「彼女の力では細かい場所の指定はできなかったのと、その1回の惑星間転移でほぼ力を使いきってしまったのです」

「じゃあMrロホウが彼女のSOSを聞きとって」

「助けるために月へジャンプしたと?」

「正解です」

「ちょうど太陽の陰にあたる場所なら確かに数時間の滞在が許される」

「ではMrロホウは2回のジャンプをしたという事?」

「僕のは距離はそこそこで、燃料を補給すれば数回の移動が可能なので」

(とんでもないな)モリソン


モリソン氏も瞬間移動が可能だが現在は1日4回で1回の瞬間移動で進める距離は20K程度だという。

これでも以前より距離や回数が増えたのだが、宗助やラケイスと比べたらまだまだ短い距離しか移動できない。


「やはり君は救世主じゃないか、彼女にとっての」

「おー確かに」

「ロマンスね」

(それは勘弁してほしい)

「彼女の能力は教えてはもらえないのか?」

「それは無理だろう、我々も明かすことができないのだから」

「一つは惑星間移動ができる瞬間移動能力、そして空気が無くても数か月生存可能な能力、そして放射能や宇宙線から体を守る能力とテレパスはあります」

「ジーザス、それだけあればどこでも生き残れるぞ」

「だがなんでそんな無茶を?」

「飽きてしまったのです」

(あー ありえそうな話だな)

「神王とは我が国の女王と同じような立場か?」

「ええ、ですが象徴としてだけではなく各種の超能力による国の統治になります」

「貴方には他にも力が?」

「この国の単位で半径数千キロの土壌を活性化できます」

「は~?」


ラケイスの能力のこれも一つでしかない、そして活性化できるという事は非活性化も可能だったりする。


「だから神王かなるほど、だが今あなたは故郷にいない訳だよな」

「コピーを置いてきました」

「コピーだと!」

「彼女の複製ですね」

「もう話に付いていけないわ…」

「それでラケイス神王、あなたはこれからどうする?」

「故郷へ戻り地球への侵略を止めます」

「そうしてくれるとありがたい」

「だが帰れるのか?」

「十分急用を摂れば彼女一人でも惑星YAKへ帰るのは可能です」

「あなた達は恋人同士なの?」

「ハイ」ラケイス

「いや違います」

(おいおい)


ラケイスは即うなずいたが宗助の心情は複雑だった。

宗助は友人の一人ぐらいと言う感情しかないが、ラケイスは完全に夫婦になる予定でいたりする。

まあそれを止めるには周りの環境にもよるが、今の所宗助の邪魔はしないという制約が発動中。

その範疇から外れない限り自由に感情を出しても何の干渉も受けないという事になる。

まあ言葉と感情だけだからね、宗助にもそれを止める権利など無いと言える。


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