表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
483/505

UKサバイバー再び

UKサバイバー再び


以前UKに訪問してからすでに1年近くが過ぎていた、UKの大臣も数人が交代しているが。

重要なポストはこの国のサバイバー(超能力者)が独占している。

そうでなければ敵国のスパイに狙われた時に、普通の人であれば簡単に暗殺されてしまうことになるからだ。


「娘達はうまくやっているようだね」

「ええ何事も無く勉学に励んでいますよ」

「そうか残念だな」

「どうしてですか?」

「娘達も君に期待しているんだがね」

「なんのですか?」

「いやあまりせくのも良くないか、怒られてしまうからな」

(ブオー)


モリソンさんから何とも言えない発言が、以前は宗助の事をあまり快く思っていなかったが。

半年経って俺が娘2人に手を出さないので安心したのか、逆にその先へと進めるような発言が。


「ついた、私は車を置きに行くのでここで少し待っていてくれ」

「はい」

「バタン」

「ここの国はまた違う景色ですね」

「ヨーロッパの中でも歴史ある国の一つだからね」

「なるほど、背の高さが私に近いです」


ヨーロッパは総じて体が大きい人種が多い、まあ元々宇宙人のヤコブ族の祖先から受け継いだ遺伝子をそのまま受け継いでいるのだから当然である。


「お待たせ」


この辺りは全部、国の行政機関が入るビルが立ち並んでいる。

その一つにモリソンさんに付いて入っていくと。


「来たなMrロホウ」ジョン

「また変なことしないでよジョン」ダイアナ

「お久しぶりです皆さん」

「あら堅苦しいわね」ダイアナ

「こちらが?」

「惑星YAKの神王の一人」

「ラケイスです、えーとよろしくございます」

「こちらこそよろしく」

「言葉が通じるのか?」

「ラケイス神王は惑星YAKでは智神として有名な方です」宗助

「そうなんだ」

「皆さん会場へ入って」マーサ


1階にある小ホールに椅子が並べられ、壇上にはマイクが用意されていた。

もしかしてここで演説でもしてほしいとか、いやいや勘弁してほしいロボスキルのおかげで英語でもイタリア語でも普通に話せるが、専門用語になるとリリーさんを頼らなければすぐに受け答えるのは難しい。


【お任せください】

【じゃあその時になったら頼む】

「ガヤガヤ」

「皆さん着席してください」


会場にいるのは40人に満たないがほぼ全員がサバイバー(超能力者)、但しこの場では能力が制限される制約のようなものがかけられているようだ。


【隠蔽能力と偽装能力、さらにガード能力が部屋全体に掛けられています】

【テロリストを狙ってかな?】

【それもありますが、やはり宗助様とラケイス様を警戒してだと思います】

「警戒し過ぎだと思うけどね」

「それでは首相から一言」


久しぶりに見るUKの首相ポール・アーロン少しやせた雰囲気だが彼は思考操作と言う能力を持っている。


「久しぶりだな、この場に我ら以外の客人を向かい入れるのは、しかも今回は他の星から来た神王だと言う」ジョン

「今回集まってもらったのはここにいるMrソウスケから詳しい話を聞くためだ、まあ何人かはすでに情報を持っていると思うが、人伝手の話より直接本人から話を聞いた方が良いだろう」ポール

「それではMrソウスケロホウまずは惑星YAKからの侵略行為をどうやって鎮めたのか話してくれたまえ」


まさか最初から宗助の演説で始まるとは思わなかったが、確かにUKでは事の顛末はモリソンさん経由でしか伝わっていない。

ハッキングアプリのバージョンアップによるガイアギアへのシステムハッキング、そこから話さないといけないとは。


「そこでバージョンを上げる事によりガイアギアと呼ばれる生体兵器のハッキングを試みました」

「あれはやはり宗助の開発した物かなるほど」

「ええ本来は普通のリモコンをスマホで出来るという便利グッズのはずでしたけどね」

「おーそれもグッドだ」


自衛隊に説明した時と同じだが、まあそう言うことにしておいた方が良いだろう、アプリは許可さえあれば誰でもスマホにインストールできるのだから。

今回はそのアプリのバージョンを上げ、ガイアギアのコンピューターに直接干渉できるようにした。


「アプリで止めた後、化け物たちは数分で消えたがあれはどういうことだ?」

「あの生体兵器は休止中でも攻撃すると防御行動を行います、要するにいるだけで危険という事です」

「確かに止まった後もぶっ叩いたら反撃されたぞ」カミュ

「あんた馬鹿なの!」ダイアナ

「一応試してみただけだぞ」


まあ相手が止まっていれば超能力者ならば、その状態で攻撃した場合どうなるのか試してみたいだろう。

普通の人なら反撃を受けた段階でどうなるかわからないが、能力者特に肉体強化能力を持つSVRならば試してみる者もいるだろう。

力自慢の超能力者が防御に集中すれば反撃をかわすぐらいそう難しいことではない。


「なので中の生命体ごと帰還シークエンスを実行するよう指令を書き換えておきました」

「そんなことまで?」

「あの生体兵器はいても邪魔なだけですし」

「すごいな、全て予想していたのか?」

「日本に飛来したガイアギアをハッキングしてデータを解析し急遽アプリに組み込んだだけですが…」

「本当かよ」

「以前襲来した器械化インベーダーの時とそこは同じです」

「そういう事か、じゃあ君はやはり救世主で間違いないな」

「そこは否定させていただきます」

「なんでだ」

「普通ならサーの称号を得られるぐらいの事よ」

「それは遠慮しておきます」

「欲のない子ね」

「まあまあ、彼にも考えがあっての事だろう」

「USAの大統領からも名誉国民になるようオファーがあったと聞いているが?」

「本当か?」

(やはり全部ばれてるな)


USAの大統領からは一応特別なパスポートはもらっていたりする、なにせ瞬間移動で一度訪れた場所であればどこにでも移動できる人間なのだ。

不慮の事故などが起こった場合に身分を証明できないと面倒なことになる、まあ宗助に銃を向けても彼は瞬時に相手を眠らせてしまうので問題は無いのだが。

要するにUSAの国賓級パスポートがあればすぐに問題は解決するという事。

ちなみに日本のパスポートがあればUKは1年間の滞在が許されていたりする、2051年現在。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ