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その日の晩

その日の晩


急遽決まってしまったCNへの研究旅行、いや多分これは勘だが。

本当の目的は宗助をCNに連れて行き、誰かと引き合わせるのが目的ではないかと思っている。

その時に出て来るのが誰なのか、以前CNのESP部隊を指揮していたファンチョーコクは宗助のスキルによって既に無力化しておいたが。

別に彼に対して宗助の邪魔を止めるような記憶の改竄はしていない。

彼の記憶に植え付けたのは、あのままだといずれ自分の身が危険になるというトラウマだけ。

帰国した後は嘘をつかず真面目に国務を行うように設定しておいた。

その彼が職務怠慢として現在の職務から外されるか、考え方を変えたとしてもそのまま職務を全うできるのかは今の所不明とだけ言っておこう。

ただ、最近はESP部隊の動向が少なくなっているという話は織神さんから聞いている。


「ただいま~」

「おかえりなさい」

【おにい】

【どうした】


帰ってきたとたん妹の愛菜から個別テレパシーが入った。


【あたしやばいかも】

【力を使い過ぎたか?】

【ちがう!】

【あーオリンピックの強化選手か?】

【そう、それ!】

【なんで俺にだけ?】

【えーとあたしの事じゃないんだ】

【友人?】

【うん】


まあ、超能力と言うやつがどういう経緯で生まれてくるのかは今の所すべて解明できているわけではないが。

少なくとも生まれるきっかけぐらいは宗助にも分かってきている、超能力とはやはり引力特に能力を持つ者との関わりが重要だと言わざるを得ない。

宗助が能力を使うことで周りの人体は何らかの影響を受ける、それがオーラなのか魔力なのかそれとも別のエネルギーなのかはまだ分からないが。

それは超能力者の数が増えればおのずと解明されてくるかもしれない。

そして多感な思春期の若者は行動力もさることながら成長も早いと来ている。

クラスの中に愛菜のような能力者がいて、自らの資質が能力取得に大きく作用すれば。

これからもどんどん超能力者が増えて来るのは仕方が無いと言った所だろう。

但し今そのことを公にする考えは宗助にはない、取り敢えずそれは秘密にしておいた方が良いだろう。

世の中にそんな理論が広まれば、スポーツや学問と言った環境下で突然能力を発揮する者が普通の生活を送ることなどできなくなるだろう。

たぶん専用の施設での研究になり、それこそ国を挙げての一大事業となることだろう。

その反面、規制された環境下で若い子達は全てモルモットにされるに違いない。


【どんな子?】

【かっこいいよ】

【男子か!】

(顔が赤くなる)

【…】

【わかった何とかしてやるけど…今週中に会えるか?】

【やってみる】


別に母に相談してもよさそうな気がしないでもない。

まあ愛菜の場合恋愛と言うよりも、友人の悩みを聞いて相談に乗ってやったらとんでもないことが判明。

と、そんな感じなのかもしれない。


「そうちゃん、早くお風呂入っちゃって」

《宗助様お背中を流しましょうか?》ラケイス

《それは辞めて》

《そうですか》

《ラケちゃん後で一緒に入ろう》百合奈

《分かりました》


あれからまだ数日、ラケイスは後ひと月は地球にいる予定。

その前に彼女をEU各国へ連れまわすという話も残っていたりする。


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