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大学の教授

大学の教授


午後の講義は2時以降に予定していたが時間になっても教授がなかなか現れなかった。


「遅いな」学生B

「俺この後用事あるんだけど」学生A


待つこと15分、いやいやそのぐらいは待つって?

ここは日本だからね、時間の厳守は当たり前だが、15分くらいなら許容範囲内だ。

学生には厳しいのに自分は少しぐらい遅れても構わない、なんてそこまでひどい教授はいないと思うが。

CNの研究者、しかも絶世の美女が訪れて、教授においしい話を持ち込んだならどうなるだろう。


「おー待たせてすまない、急に用事が出来てね」

「あれ?横にいるのは…」


そう教授と一緒に現れたのはリーさんだった。


「紹介しようこちらが今日から私の助手をしてくれるリーシャオン君だ」

「今日から皆さんと一緒に研究することになったリーシャオンと申します、よろしくおねがいします」

「おー」


何故喜ぶかと言うと工学部の電気工学科には女子が少ない、と言うより現在いないと言った方が良い。

そこにCNから来たとはいえ、どう見ても美女が加わったのだから掃き溜めに鶴である。

宗助が受講しているもう一つの器械工学科には数人の女子がいるが、学科によっての男女比はかなり偏っている。


「それから知らせがある、来週からこのリーさんと一緒にペジュン大学のファン教授の元に行って向こうの研究を見学する予定がある」

「マジ」

「それでだ、希望者を募ろうと思う旅費は実費だからな」

「えー」

「まあそうなるよな」学生A

「それから一人、呂方君 君は彼女の指名で助手として同行してもらうから」

「はあ?」

「ソウスケはお友達ですし、お父様の研究ではいろいろと私も勉強させてもらいました」

「聞いているよ呂方君、御父上は惑星間転送装置の電力部門を担当しているんだってな」

「はあ」

「そうならそうと言ってくれよ、あの実験は世界的に有名なんだ、近くで見たかったぞ」

「お前の父親そんな有名なの?」

「いやただの研究所の所長だよ」

「日本電子化学研究所の所長と言えば我々と同等かそれ以上の科学者と聞いてるぞ」

「そうなんですか?」

「まあ研究者と言うのはそういうものだ、他人に理解してもらうのは難しい、地道な研究が実を結んで初めて世に名を知らしめる」

「俺みたいにな」

「あははは」

(准教授、何か発明したのか?)

(確か以前ネオクロソフトの研究員だったとか言ってたな)


いつの間にか父親を褒めちぎられて、来週から1週間の予定でCNの最高学府ペジュン大学へ行くことになってしまった。


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