学生食堂で
学生食堂で
午前の講義が終わり午後の講義までは2時間ほど休み時間がある。
ちなみに本日は百合奈と一応待ち合わせをしており、学食に行くと彼女が手を振っている。
「こっち」
「ああ」
「ねえ あなた達は付き合っているの?」葛西るみ
「そうかもしれない」
「なにそれ?」
「俺達は高校からの付き合いだからね」
「アオハル?」
「あ~特にそういった意識はないかな」
「紹介するよ、こちらは木下百合奈さん」
「こんにちは」
「私は葛西るみ、よろしくね」
「えーと」
「僕はシュバルツ・クリストフと言います」
「トルナルデ・ミナールよ」
「僕はフェルナンド・ニコラだよセニョリータ」
「私は佐々木真澄よろしくね」
「はーい、私はリーシャオンですね」
椅子に腰かけようとしたところでどこかで聞いたことのある声が。
「リーさん」
「ようやく会えました」
「どうしてここに」
「今日からこの大学院に通いますね」
「そうなんだ」
「後で案内してもらえないでしょうか?」
「いいわよ」百合奈
ややひきつった笑みを浮かべて大学内の案内を引き受ける百合奈。
リーさんはどうやら宗助に案内を頼もうとしたのだが、百合奈がそれを許さないようだ。
「では私もご一緒しますね」ミナール
雑談をしながら食事をとる、最近の学食は結構おいしい。
和洋中華はもちろんフレンチやイタリアンも用意されており、ハラール料理もいくつか選択できる。




