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神王達の宴

神王達の宴


ラケイスの神殿で働いている巫女さんは全部で30人ほど、それほど多くはないが。

彼女らは超能力保有者であるがその力はやや弱く、ラケイスはそういった能力の未熟ないわゆる不遇な女性達を集めて巫女として雇い入れているようだ。

だが、まさか婚姻の儀にはもう一つやることがあったとは、それは他の神王をお呼びする事。

テレパシーを使用して神王同士が連絡を取るのは、常日頃している挨拶のような物。

そこにラケイス神王ご婚約、またはご成婚というニュースが入ったとしたら。

それを知らされた神王達は全員祝福をしに来るだろう。


「お口に合いますでしょうか?」

「ああ おいしいよ」

「地球でのお食事とは比べ物になりませんが、いずれソウスケ様に喜ばれるような味付けにして見せます」

「そんなに頑張らなくても大丈夫だよ、僕はこれも良いと思うから」


目の前に出されてきたのはいわゆる葉物野菜のオンパレードだが。

穀物系の食物も数種類あるようだ、いわゆるパンと同じ物もいくつか並んでいる。


「ラケイス様、いらっしゃいました」

「ひそひそ」巫女達

「来ましたか!」

「よう、ようやく番が決まったか!」ヒュプロス神王

「もう宴が始まっているようだな」シェイロン神王

「婚姻するのですって?」アマテラ神王

「なんてこった、誰だ俺のラケイスを娶ったのは」アーレス神王

「こんな日が来るとは、知ってはいたがわしの予想より早かったな」ゼロイス神王


確かに男神全員のお誘いを全てお断りしていたラケイスが他の星とはいえ、ようやく番になる相手を連れて来たのだ。

声をかければ駆け付けない神王など一人もいなかった。


【まじか…】

【宗助様、この場は嘘でも婚約したことにするしかなさそうです】

「この生物か?小さいな」シェイロン

「いやいやあれは大きいのかもしれぬぞ」ヒュプロス

「そんなわけないでしょう、あなたはそれしか考えられないの?」アマテラ

「私が来た」フライヤ神王

「いい男の音がする」マリリス神王

「本当か?」アパリマ男神

「背が高いだけしか能が無いのによく言うな」アーレス

「う うるさい!」ヒュプロス

「…」バルカス神王

「ゴリアンとロマンテは呼ばなかったのか?」シェイロン

「ええ、あの二人はこちらのソウスケ様の星に戦いを挑んだので」

「ん?ああそういえば奴らそんなことを言っておったな」シェイロン

「まったく無駄なことを」ゼロイス

「そうなの?」アマテラ

「無駄だからこそ、この場にラケイスのつがいとなる者がいるのだろう」

「この星だけで十分なのに、外の世界を望むとは愚かな」アパリマ

「皆さま、こちらの方は惑星RIZの神王であり地球の救世主となるお方です」ラケイス


身長3メートル以上、それぞれがいくつかの超能力を持つ神王が9人、ラケイスの神殿にある大ホールに集まってきた。

直径30メートル以上の円形状に造られたホールには5メートル置きに直径2メートル以上の柱が立ち天井を支えている。

巨人達がノッシノッシと歩いていても小さな揺れさえないのだから、何かの魔法でも使って耐震構造にしている可能性もあるが。

巨人達が姿を現す度にそんなことを考える余裕も吹き飛んでしまった。


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