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ラケイス&百合奈

ラケイス&百合奈


ラケイスにずっと家で留守番をしてもらうわけにはいかない、まるでホームステイをしているEUからの訪問者という設定だが。

外見的にはバスケの選手、いやバレーボールの方か?

どちらにしてもスポーツ選手に見られる可能性が高いのだが。

そのボリュームを見ただけで男だけではなく女子も驚く。


「おー」若い男子

「すげー」通行人

「今日はこのぐらいかな」

「この国の買い物とても楽しいです」

「そう、良かった」


いつの間にか日本語を覚えたラケイス、あれからすでに一か月が過ぎようとしている。

ラケイスも地球の暮らしに慣れてきて駅前のスーパーマーケットや、ディスカウントショップなどに足を運ぶようになっている。

買い物には母や百合ちゃんが必ず付き添ってくれており、不自由な事などはなさそうに見えるのだが。


「いいところですね」

「そうでしょ」

「そうだ、こうしましょう、この星は私が王になったということにしたら、いいのでは?」

「そうすれば手出しができなくなるってこと?」

「その通りです」


既にラケイス神王により地球は征服された、と発表してしまえば侵略する意味が無くなってしまう。

もしそれでも地球を自分の物にしたいという事になれば、ラケイス神王に戦争を仕掛けるという事になる。


「一応宗ちゃんに聞いてからにしなと」

「そうですね、勝手にすると怒られてしまいますね」


荷物を両手に持ち二人は町を散策しながら歩いて行く。

時折振り返りガン見する人がいたりするが、昔から比べるとそれほど背の高い外人が歩いていても驚かれることはなくなったようだ。


「百合奈はソウスケの婚約者なのですよね」

「え!」顔が赤らむ

(そうちゃん何て紹介してるのかなー)

「分かりますよ、という事は私は2番目になりましょう」

「は?」

「どうでしょう?ダメでしょうか?」

「それは宗ちゃんが決めることだと思います」

(なんて答えればいいのよ~)

「百合奈はマリーシャに似てますね」

「マリーシャ?」

「私の前の神王です、私の師匠であり義母でもあります」

(そう言われても…)


マリーシャ、ラケイスの前の神王であり現在は隠居中。

身長はラケイスより高い2メートル80センチ、年齢は既に200(800)歳を超えている。

彼女は地の神王と呼ばれていたが、神王としての仕事に疲れてしまったらしい。

地の神王というレッテルは土地に与える影響から来ていると言われている。

彼女の力は植物に対しての影響力であった、その力を使えばどんな植物も成育が良くなり。

その影響が数百キロにも及ぶと言われていたからだ。

だが植物と対話する能力は彼女を徐々に植物化へと侵食してしまったらしい。


「私の前任者は植物が好きで、持っている力でどんな植物でも成長させることができました」

「そうなんですか、すごいですね」

「素晴らしい方です」

(そんな人に似てるんだ…)

「外見ではないですよ、内面です」

「そ そうですよね、アハハ」

(どういうこと?)


惑星YAKの神王、その能力はかなり常識からかけ離れているという事のようだ。

だがそう言った能力の有無が惑星YAKでは結構重要な事らしい。

前任の神王はまだ数人が存命であり、中には400(1600)歳を超えている者もいるようだ。


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