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スパイ大作戦その2

スパイ大作戦その2


いつかの潜入スパイが活発化している、ターゲットはやはり胡桃ちゃんのようだ。

拉致をした後にどうするのかは大体分かっている。

親を脅して惑星間転移装置のデータを手に入れる事か、それとももっと大きな情報を手に入れるためか。

だが、大学の近辺で拉致するのはどうやらあきらめたようだ。

実は胡桃は今度の連ドラで主役に抜擢されていたりする。

彼女の演技はさすがだと言えよう、役どころは高校生なのだが物語はどこかの転生物を脚本にしたらしい。


「それでは午後6時に迎えに上がります」

「よろしくね」胡桃


ここは某TV局のスタジオでありその収録が行われる日だった。


「胡桃さんこちらです」

「はーい」


スタッフとみられる女性が声をかけるが、なぜか建物の中ではなく別な場所へと誘導しているようだ。


「こっちですか?」


以前も訪れたことがある為、ここのスタジオの外には資材倉庫ぐらいしかないのは分かっている。

そしてADの女性が人気のない場所へと彼女を案内していく。


「何のつもりですか?」

「上の人からこちらだと言われたのですが…」

「ここは駐車場ですよね」


そこにはワンボックスタイプの車がスライドドアを開けたまま駐車していた。


「いまだ!」

「ガジンガンバ!」

「何!」

「おとなしくしろ」

「!」


もちろんそう簡単には誘拐などさせるわけにはいかないのだが、今回は敵の思惑がはっきりしていない。

要するに彼女を誘拐してどうするのかを知りたい。

尾行を頼んでおいたリリーズのアーバンには手を出さずに様子を見てほしいと命令しておいた。

出来れば敵の作戦を知りたいと思っていたところだ。


「バタン」

「グアンカイ」

「ブオー」


黒塗りのワンボックスには3人の男と女性が一人乗っていた。


「何をするの!」

「おとなしくしていれば何もしない」

「なんでこんなことをするのよ!」

「われわれの仕事だ、用が済めば帰ることできる」

「人さらいは重罪よ」

「ワハハ」

「おとなしくして」女


敵が4人、しかも手には武器が握られている、

ハイディングの能力を使うには人が多すぎる、超能力を使用しても逃げられる可能性が低いと感じた胡桃はおとなしくついていくことにした。


「ここだ、降りろ」

「ちょっと、痛いんだけど」

「だまれ」

「後で覚えてなさいよ」

「…」


到着したのはどこかの倉庫、目隠しをされたのでどこなのかは分からないが。

一度首都高速に乗り何度かのゲートを通り抜けた時にカーナビから発せられるインフォメーションの音声で大体の場所は予想がつく。

(ここは千葉…)

湾岸道路を千葉方面へ30分ぐらい走ればたどり着くのは木更津あたりか。

海沿いには倉庫が立ち並ぶ地域であり、その中の一つに車ごと入っていくところまでは分かった。

もしものこともあるのでスマホにはGPSが、そして万が一の時にはポシェットの中にも発信機を仕込んである。

要するに攫われても見つけることぐらいわけ無いのだが、命までは保証できないのが難点だ。


「バタン」

「ようやく仕事が済んだようだな」

「それで藩大人はなんと?」

「それはこれからだ」


この倉庫はCNの諜報部に所属する下部組織の隠れ家でもある、最近は隠れるというより堂々と諜報活動をしているようだが。

すでにこの場所は蓮華さん率いるカレン隊とNADL(日本能力啓発研究所)によってマークされている。

ちなみにカレン隊の諜報部員は交代でこの場所の近くに常駐していたりする。


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