呂方・木下邸
呂方・木下邸
約3時間USAに滞在しすぐに日本へと帰ってきた2人。
19時間という時差はこちらでは次の日の昼ということになる。
出迎えてくれたのはカラフル戦隊リリーズのルミナス。
【おかえりなさい】ルミナス
【ただいま】
《今日は何をして過ごせば良い?》
《母の手伝いかな、でも眠くないの?》
《少し疲れたぐらいです》
《そうなんだ》
《私は体力増強や肉体精神疲労および老化に抵抗する能力を持っていますから》
《そうなんだ》
【宗ちゃんお帰り】母
【ただいま】
【いまは私しかいないけど何か食べる?】
【インスタントで】
【あれね】
カップラーメンも買い置きがあるが、最近は冷凍パスタも常備している。
最近の冷凍食品は電子レンジがあればすぐに作れる、野菜を刻めばアレンジも楽にできたりする。
《簡単に作れるのね》
《いやなら他のものにするけど》
《大丈夫ですよ、楽しみです》
そういえばインスタント食品はまだラケイスに食べさせていなかったりする。
彼女の記憶から手に入れた惑星YAKのインスタントな食事風景、それらは全て液状の消化の良いものが多く、それらは全て竜の肉から作られていたりする。
彼女はそれらを一度食べてみて拒否することにしたようだ。
《植物も使用しているのですよね》
《ソースには確かに動物の肉も入っているけど、使用割合は2割程度かな》
《一度食べてから判断します》
《分かったわ》
【できるだけ肉を含まないパスタってことで】
【じゃあバジル風味が良いかも】
【了解】
本来ならばゆっくりしている暇など無いのだが、大学の方は既に前期の論文を書き終えており後は定期テストの勉強を残すのみ。
来週からは他の大学へ行って専攻しているゼミの教授に教えを受けることになっている。
《君は端末のシステムもコピーできたりする?》
《たぶんできるわ》
《それならこのタブレットからデータを読み取って地球の情報を手に入れておいた方が良い》
《そんなことしても良いの?》
《器械を壊さなければ構わないよ》
《やってみます》
《…》
《できました、なるほど先ほどの冷凍食とはこういった形なのですね》
《保存食はいっぱいあるけど冷凍されている物は鮮度が落ちやすい物が中心かな》
《なるほどそうやって保存するのですね》
《惑星YAKでは粉末にするか液体が主流なのかな?》
《個体にする場合はそのまま食べるから、粉にするのは液状の原料として使用する時ですね》
【できたわよ】
一応食に関しては地球のやり方が一番進んでいるような気がする。
まあ進んでいるという意味が少し違うが、多種多様な食べ方という意味ではどの星よりも多いと思う。




