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能力の話

能力の話


超能力と言ってもいくつかの方向性があるらしい、どこかの漫画でも分類方法が紹介されていたと思うが。

大きく分けて超能力は4つに分けられる、だったかな。

一番目ポピュラーなのが念動力、要するに物体を動かす超能力。

二番目が愛菜のような身体能力を上げる超能力。

三番目が操作系と言われている、相手の意識に入り込み操る能力。

そして四番目が変化形と言われる3つのどれにも属さない能力、宗助の能力がこの変化形の分類になる。


「じゃああたしのは身体能力系の超能力なんだ…」

「それが一番当てはまると思う」

「お兄のは?」

「俺のは変化形だと思う」

「フーン、そうなんだ…」

「多分宇宙人が攻めてきてからこういう能力者が増え始めたんじゃないかなと俺は思っている」

「ふーん、もしかしてリンちゃんやエミちゃんも?」

「愛は鋭いな」

「だってエミちゃんなんかやばそうなやつが出現する日時まで当てるんだよ」

「そうなんだ」

【だって~】

【それは仕方ないよな】

【うんうん】


たまに二人は学校帰りに待ち合わせてスイーツを食べていたりする。

もちろんそこにはいかがわしい考えを持ったりするメンズが現れるときもあるのだ。

愛菜一人ならば逃げるのはたやすいが、エミリアはそういう能力があるわけではない。

その代わり予知能力と魅了能力(洗脳)を持っている。

魅了能力を人前で使用するとまるでパパ活している女子のように勘違いされる可能性がある。

ならば数時間前まで知ることができる予知能力を使ってやり過ごす方が無難だろう。


「それで、ここからは俺の能力を少し話そうと思う」

「いいの?あたしに教えちゃって」

「少しならね」

「そうなんだ、何か裏があったり?」

「裏というほどの事じゃないけど、言わないとこの先怒ると思うからね」

「怒る?あたしが?」

「ちなみにスマホを使わずに人と話が出来たら愛はどうする?」

「便利、でもそしたらスマホいらなくなるってこと?」

「スマホはスマホだよ、でもいちいち相手を調べるのは面倒じゃない?」

「機種変するとデータ移すの面倒かもしれない」

「この能力は脳内通信、いわゆるテレパシーと同じなんだけど、愛も手に入れたいかどうか?それを聞きたいんだ」

「何か縛りがあったりするの?」

「今の所ないかな」

「でも誰と?」

「謝らないといけないのはここからなんだ、実は父さん以外皆この力を付与してある」

「…マジ」

「うん」

「それがあたしが怒るかもってことね、なるほど一度ヘッドロックやらせて、と言いたいとこだけどお兄には色々助けてもらってるし」

「そうだったか?」

「お母さん助けたのもお兄なんでしょ」

「そこから?」

「後で壊れた家に行ったじゃん、あの下敷きで助かったって言われた時は奇跡だって思ったけど、服に付いた血の跡見たら不思議に思うでしょ普通」

「だよな」

「どうやったのかは聞かないけど、いや聞きたいけどなんか怖い話になりそうだから今はいいや」

「その方が良い、知ると話せなくなるからね」

「そうなんだ、それで付与するっていうテレパシーってやつ、やっちゃってOKだよ」

「了解、じゃあ目を瞑って」


とうとう愛菜にもスキル脳内通信テレパシーを付与することになった。

まあいずれこうなるだろうとは思っていたのだが、これで残るは父一人。

彼にもいずれ話す時が来るのだろう、だが彼は女性から逃げるだけではなく。

問題事から逃げる性質を持っているのではないかと常日頃感じているのだが、まあそこまで考える必要はないだろう。

いずれ父、敦之も何らかの力を知る時がやって来る。

なにせ一緒に暮らしている女性達全員が超能力者なのだから。


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