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トンボ帰り

トンボ帰り


取りあえず母にラケイスのことは丸投げにしてしまったが、多分2人はなかなか波長が合うと思われる。

これは宗助の勘なのだが、英知の神王ラケイスと言っていたが知識以外は世間知らずな感じがする。

多分母は彼女をうまく誘導し扱ってくれるだろう、なんとなくそんな気がするのだが。


「シュン」


光学迷彩機能をオンにしたまま岩田さん達が待っている場所へと瞬間移動する。

確か休憩時間は1時間と少しだった気がするが、日本とは違い時間になってすぐに会議が始まるわけではない。

中には宗教上の都合で時間通り出席できない人もいるので、それほどあわてることは無いのだが。


「お待たせ」

「おかえり、いや 何があったんだ?」

「驚かないで聞いてください」

「何々?」三田

「実は惑星YAK181から神王の一人が月に瞬間移動してきました」

「え~!」


え~、その通り、宗助もそう思う。

本来ならば彼女も地球を攻撃するために来たのかと思っていたが。

最初に「助けて」とヤコブ語で通信してきたので、攻撃しに来て失敗したのかと思っていたのだが、その考えは全く違っていた。


「一人で?」

「ええ、今はうちの母に視てもらっています」

「大丈夫なの?」

「助けるに当たって、能力は使用しない攻撃しないと約束してもらっています」

「それを信じるのか?」

「一応カギはかけておきました」

「カギ、いやそういう能力的な物か…」

「詳しくは言いません」

「ふふふ」三田

(岩田隊長が久々にびっくりしているわ)

「そうか、ではそのヤコブ人と色々話して、情報を引き出してからUSAの大統領にも知らせる、その順番でいいのかな」

「はい、彼女にはしかるべき時が来たら帰ってもらうことにします」

「また宗助君一人で片を付けるつもりなんだな」

「あまり横から違う提案を出されても困惑するでしょう、特に惑星YAKに住むのは神王と言う人たちです」

「それぞれが一国の王に匹敵するのか、しかもそのうち2人は侵略にノリノリなのか…」

「僕に考えがあります、一応ラケイス神王を味方につけて惑星YAKの侵攻組を説き伏せて友好関係にもっていこうと思います」

「今回は器械ではないんじゃなかったのか?」

「器械の場合マザーと言う集積回路を攻略すれば終わりですが、惑星YAKはそれが12あると思えばいいだけです、しかも現在その一つは攻略完了しています」

「確かにラケイスと言う神王は攻略したことになるのか」

「一度会ってみたいわ」

「そのうちに会えるでしょう」

(多分彼女は2か月ぐらい地球に滞在しそうだからな)


気の向くまま、自由にどこにでも勝手に行ってしまう。

そんな上司が居たらお付の従者は心労が絶えないだろう、もしかしたらすでに慣れてしまっているのかもしれないが。


「そうだ、食事は?」

「もう済ませました」


ここまでくる間に健康バーを3つほど食べてきた、後でラケイスに惑星間瞬間移動をするためにかかるエネルギーがどれぐらい必要なのか聞いてみよう。


「もうすぐ始まるな」

「そろそろ行きましょう」三田


まったく忙しい、だが瞬間移動できるということはこういうことなのだろう。

どこかのお金持ちは自宅に装置を設置するに違いない、お金さえあればいつでも何処へでも行ける、そんな手段を手に入れない訳がない。


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