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キャンパスライフその2

キャンパスライフその2


国立大学は現在、国際大学の様相を呈している。

教授もそうだが学生たちも各国からの留学生が20%を超えている。


【そうちゃん】

【ん?百合ちゃんどうした】


大学にいるときはあまり脳内通信を使用しない百合奈だが、本日は緊急に話したいことでもあったのか受講中に通信してきた。


【CNの工作員かな~】

【ああそうかも】

【ボルドーちゃんに手伝ってもらったから問題にはならなかったけど、もしかして胡桃ちゃん狙われている?】

【そうみたいだね】

【帰りも一緒にいた方がいいかな~】

【時間があったらその方がいいかもしれないね】

【わかった、宗ちゃんは?】

【俺は今日午後から用事があるんだ】

【そうなんだ、でも問題があったら助けてくれるんだよね】

【もちろん】

【ありがとう】


実は教授の講義を聞いた後、シオンさんから某有名な場所へ来てほしいとの依頼があった。

そこは松田財閥が有する会場であり、本日は超能力者をどこの部署に配属するのかを決める日でもあるらしい。

一般雇用の配属は夏前に終わっているので、そこからさらに能力によって分けるということなのか。

配属先は警護部かもしくは護衛部と言った警備の部署に必要な能力なのかそれとも、企業の開発や流通の促進に必要な人員なのか。

何にしてもどのような超能力を持っているのかを見定めるために呼ばれている。


「ではそこからこの状態へと変化する図式を表してみよう」高山助教授


俺はデスクの上にノートを広げるがほとんどは映像コピーで済むので、ノートには後で書き写す場合の方が多い。

但し、真横で一生懸命にノートを取っている学生を見ると、やはり同じようにノートを取るフリはしなければならなくなったりする。

しかも最近俺の周りには女性の学生が増えている気がする。


「Mrソウスケ」マイア・モルガン

「何か?」

「今日の講義私あまりわからなかったよ」

「ああ 詳しく説明してほしいって事?」

「そうなの、ソーリー」


詳しくと言っても俺が詳しく教えると助教授の立場がなくなってしまうだろう。

まあ彼女の教えてはきっかけ作りであり、どうやら俺に興味があるということみたいだ。


「おーよくわかりました、ところでソウスケ食事はまだ?」

「ランチの事?」


実はすでに健康バーで済ませてしまっているが、現在は1日2食を守っている。

ちなみに能力さえ使用しなければほとんどお腹がすくことがない、なにせ現在俺の体は仮想器械なのだ、通常の生活以上に動かなければ余計な燃料は必要ない。


「じゃあ食べに行こうか?」

「いきましょう」


ちなみに彼女だけではなく、他にも数人の女子と男子が付いてくる

ここは学内の食堂兼カフェ。

窓際のテーブルが空いていたので遠慮なく座ると、4人ほど一緒に周りの椅子に腰かける。


「君たちも座れば」

「はい」

「どうした、俺そんなに怖いか?」

「違うの、そうじゃなくて…」

「えーとソウスケは彼女とかいるの?」


そっちの話かなるほど、もっと別な話だと思っていたが。

一緒についてきたのは全員留学生のようだ、外見からはどこの国から来た学生なのかはわからない。

但しうちの大学に来るのだから相当頭が良いはず、ほとんどの学生が2か国語はペラペラ。


「えーと百合奈という彼女がいるよ」

「百合奈?」

「文学部の1年だけど」

「そうなのですか、わかりました」

「君はどこの出身?」

「私はドイツでーす」

「俺はイタリアさ」

「私はインドです」


食事をとりながら話していると、百合奈から脳内通信が入る。


【ねえ、そこに行っても良い?】

【いいよ】

【ありがとう】


どうやら百合ちゃんも胡桃たちと一緒にここへ来るらしい。



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