CNのESP部隊
CNのESP部隊
前に宗助によって能力を封じられたCNのESP部隊に所属する工作員。
彼らのことは公安によって調査が行われていた、そして結果的には外務省からの命令によって釈放されることになった。
まあ能力が封じられていれば、彼らのやったこと自体を検証できないということもあるが。
そうなると理由をつけて彼らを拘留しておくこともできなくなる、そしてCNの大使館から早く釈放せよとの苦情が入るわけだ。
まあ無害化されたスパイを釈放しても何ら危険は無くなるのだが、向こう側としてはなぜ彼らがペラペラ計画を話してしまうのか早く知りたいだろう。
「それでおまえらはなんで計画を話したんだ」
「嘘をつくのは悪いことだ、もう悪いことはしたくない」
「は?」
「こいつらは本国へ強制送還だな」
「連れていけ」
「なんだ、放せ!」
一人はあれほど攻撃的な性格をしていた人物、テレキネシスを使用して人を殺す事が楽しくて仕方がないとまで言っていた。
もう一人は金の為なら何でもするが、人をだますことに喜びを感じていたクズだ。
その2人が揃って改心したというのか?今までも日本の公安や警察に捕まって取り調べを受けた者は沢山いるが。
日本の警察に調べられて、ここまで性格が真逆になった部下は今までにいなかった。
CNのESP部隊を仕切っている大物は敵の超能力者が公安か、もしくは警察の中にいるのではと思っていた。
「日本の能力者がかかわっているのか?」
「その確率は高いと思われます」
「この記事をご覧ください」
「確か失脚した宗公守が担当していた任務を邪魔していた者と同じ名前だな」
「どうやらこいつは今度のターゲットの友人らしいという情報があります」
「ならば、今度の計画は先に延ばすか?いやそうすると予定が狂ってしまう」
「別な部隊に探らせますか?」
「いいやもしかしたら私の伝手でそちらは何とかなるだろう、せっかくだから彼女にやってもらう、それよりももう一度今度の計画をしっかりやってもらうことの方が重要だ」
「分かりました」
「まあ、他にも適任がいるから問題はないだろう、失敗は許されない我らの命に係わるということを忘れるな」
「ミンパイラ」
裏で何をやろうとしているのか、ESP(超能力)の存在を知りあっという間に作り上げた部隊ではあるが。
殆どの者はそれほど能力に長けているわけではない。
金の為にESP部隊に所属している者がほとんどであり、一部の者を除くとそれほど極端な能力者はいないようだ。
先の2人が彼らESP部隊の中でもトップクラスだったのかもしれない。




