表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
392/507

惑星?

惑星?


最初俺は妖精種メディロンはこの星にいた原種だと思っていた。

彼らの記憶の中にもこの星の情報が沢山あり、他の惑星の情報は無いと思っていた。

それは俺の勘違いだったようだ、まさかこの小さな生き物に2つの星の記憶があることなど思いもしなかったからだ。


《帰れる?》

《うーん》


俺が彼の記憶から得たのは実は2つの星の情報で、どうして勘違いしたのかというと。

この惑星YAKにも似たような場所が見えていたから。

だがそこには太陽らしき星が5つ以上見えている、惑星YAKには太陽が二つ見えており。

その位置関係が異なっていたようだ。


【近いのは惑星VIT233でしょうか?】


惑星転移できるほどの科学力があったのか?それともそういう空間のねじれがもともとあり。

彼らの一部はそのねじれを利用して自由に行き来できたということなのか?

今考えても分からないことだが、できれば竜人族にも聞いてみたい。

だが今は危険を冒してまで調べなければならない余裕は無いと言ってよい。


【場所が特定できました】


その星はこの惑星YAKからそれほど離れてはいなかった。

どうしてそんなことができるのかはわからない、それを考えてしまったら俺の能力の方が不思議だろう。

惑星YAK181から約20光年、この地区に存在している太陽の位置や恒星の数を計算し導き出した。

惑星RIZのデータにも記されていたが、まだこの星の調査は何も済んでおらず。

惑星RIZの開拓計画では10年以上後に行われる予定になっている、その前に惑星YAKの調査が先だったという事になる。


【大丈夫そうか?】

【風景から得た情報では空気も水もあり自然は豊かで生き物は多数存在するようです】

【それよりこの星の転移装置を使用した方がよくないか?】

《この星の転移装置は?》

ゲート

《ゲート?》


それは常に開かれた門であり、いつでも2つの星を移動できるらしい。

だがその場所は竜人族が管理しており、常に竜人族が10人以上警備している。


【うーん、わざわざ危険を冒すより直接跳んだ方が早いな】

【では座標を計算します】


別にメディロンを転移の門に転送しておけばいいだけの話だが、それだとちゃんと故郷に帰ったかどうかの確認はできない。

もしかしたら竜人族達につかまりこちらの情報がばれるという可能性もある。

まさかラノベの世界ならよく出てくるゲートまでこの星にあるとは思いもよらなかった。


【行くしかないか…】

【安全な場所を特定しました】

【早い】

《それじゃ行こうか》

《大丈夫?》

《まあ何とかね》

【転移惑星VIT233、座標…】

「シュン」


まさかただ生き物を返すだけでこんなことになるとは思わなかった。

そこは桃源郷、確かに竜人族の数が惑星YAKには少ないとは感じていた。

遠赤外線で感知できる範囲もあるが、この地下都市で確認できたのは数百人であり。

ここまでの科学力があり不思議な金属を利用している彼らがそんなに少ないわけがない。

どうやらこの星にヤコブ族が侵攻したことで、竜人族達は安全に住める星を探したのだろう。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ