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古代の生き物

古代の生き物


惑星YAKはもともと竜族、もとい爬虫類の一種であり巨大な竜とも呼べる生き物が先住していた星だった。

要するに太古の地球のような世界が惑星YAK181であり、地球で言うところのジュラ紀に近い、科学力は別物だったようだが。

そこに1万年以上前に地球から招かれざる異邦人がやってきた。

今ではその目的や経路などは既に忘れ去られ、惑星YAKは恐竜の星から巨人族の住む星へと変化している。

巨人達は最初に恐竜種と戦い先住していた竜族を食肉へと変えていった。

少し大きいだけの巨人族がなぜ巨大な竜種に対抗できたのか。

それは巨人達に特殊な能力があったからに他ならない、そうでなければ巨大な恐竜に勝てるはずなど無かった。

だが、どの星でも進化の多様性は一つだけではない、巨大な恐竜が一番強かったこの惑星でも他の種族が暮らしていた。

恐竜から進化した竜人種とも呼ばれる2足歩行で歩く種族、どちらというとその姿は鳥に近い。

進化の過程で徐々に毛は無くなり、嘴は小さくなり卵を産むという不確かな繁殖方法から次第に人族と同じ繁殖方法へと進化した。

姿形は多少違うが人間と同じような知識があり、言葉を使う種族がもともと惑星YAKには存在したのだ。

そして同じく妖精種と言われている現住種はこの惑星で命の橋渡しのような役割を担っていた。

命ある種族が瀕死の時にはそばに寄ってきて生きる手助けをする不思議な生き物。

巨人族はある時、恐竜種と妖精種を使って兵器を作ることを思いついた。

残酷な実験を何度も行い、恐竜種の体を兵器として改造する。

そして死なないように妖精種の細胞を使い常に修復する生体兵器のシステムを確立させる。

そしてその兵器を使用して楽に恐竜種を捕まえ、食肉として飼育するようになっていく。

竜種は現在、抵抗する術もなくヤコブ族の家畜として生をつないでいるようだ。

それを見ていた竜人族は野蛮な巨人族の姿を見て、恐れそして地表から姿を消すことにした。

巨人族は竜人族を探したりはしなかった、それはめったに姿を現さない彼らをわざわざ捕まえることなど最強である自分達がすることではないと思っていたから。

要するにこそこそ逃げ回ることしかできない種族など放って置いても問題は無いという考え。

もちろん巨人族の目の前に現れたのならば何をされるのかはわからない、竜人族はそう考え今でも姿を隠している。

相当むごい場面を見てしまったのだろう、それが彼らのトラウマとなり極寒の世界で暮らすことを定めとした。

もちろん彼らにも科学力がある、妖精種を利用した化学は巨人種とは違い。

植物を妖精種と掛け合わせ利用する事だった、その研究から生まれたのが透き通った金属の発見や氷の世界でも生活できる科学力。

それは過酷な環境でも生き抜くために必要な発見と発達だった。


《なんでお前が妖精種を連れている》

《惑星YAKへ行ったとき手違いで連れて来たんだ》

《そいつを返すなら気を付けた方がいい》

《なんでだ?》

《妖精種は敵対すると周りに毒をまき散らす》

《それはお前たちがひどいことをしたからじゃないのか?》

《私は聞いたことを話したまでだ》


どうやらガイアギアを作る過程で妖精種にとんでもない実験をしたのではないだろうか。

科学力は様々なものを生み出す、それは便利なものであったり生きていくために重要な道具を生み出したりする。

だが間違った実験は多くの死を積み重ね、いずれ生命を絶滅させるような事故を引き起こす可能性がある。

どうやったら医療系のメディロンを殺害系のデスドロンに変化させることになったのか?知りたい気もあるが。

それは惑星YAKへ行って12神王と交渉する時まで待つしかないだろう。


《それじゃ別な妖精種がいるということか?》

《いいや数年前に実験場から逃げ出した妖精種が一つの街を壊滅させた》

《その話は嘘くさいな》

《分からない、だがその時の研究者は妖精種が原因だと言った》


どちらにしても俺がメディロンを惑星YAKへと返却することは決定事項であり。

地球や惑星RIZに置いておくことは、余計な不安を生み出す原因になりかねない。

もし彼ら妖精種をこちらの世界に取り込むのなら、この生き物の存在が安全なのかそれとも危険なのかをはっきりと検証する必要がある。


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