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公安調査庁

公安調査庁


過去には過激派やテロリストなどの調査を行っていた国家公安委員会の下部組織。

現在でもそこは変わらない、まあ昔より過激派や左翼組織の行動は柔らかくなってきたので。

現在はどちらかと言うと外国からの招かれざるお客様達を取り締まる秘密情報局のような組織へと業態を変化させたが。

今でも過去の過激派組織を常に見張っていたりする、現在の左翼組織は海外のテロ組織と手を組むことが多くなったからだ。


「室長、あの若者は本当の事を言ってると思いますか?」

「本当の事、というより全ては話してないよ」

「やっぱり、それで委員長には…」

「深川委員長に一応報告するけど、引き続き調査は続けることになるな」

「惑星間転送装置とハッキングアプリの説明は受けたが、彼がその出所と言うだけで、他にも隠している部分が有れば聞いてこいと言われただけだからな…」

「室長が接触したのは昨年でしたよね」

「本来ならばその後も別の調査官が接触しているはずだが、海外の要注意人物が失脚して一度公安の調査対象から外れたらしい」

「上層部での作戦変更ですか、そういうの面倒ですね」

「面倒ではなく一つでも疑いのある人物が減ればその分日本は平和になる、その方が良い事なんだぞ」

「すいません」

「だがこの話をして委員長が総理まで話を持っていってもUSA大統領やUKの首相から了解を得られると思うか?」

「無理でしょうね」

「彼を見張るか、それとも国際組織にターゲットを絞るか…」


宗助を見張っても敵が彼に手を出すまで待つのは中々時間がかかる。

それより今回宗助にアポイントを取った組織にターゲットを絞って重点的に洗った方が、情報の流れを探るにはより確実だろう。

惑星間転送装置は既に出来上がっており、今度は日本とUSA間の転送実験を行う予定になっている。

それが済み次第いよいよ惑星RIZへと地球人初の団体旅行へと出発する。

まあそれが実現するには少し時間がかかる、大きな施設を建設するには時間と金が必要だ。

現在の転送装置でも家一つ分の大きさがあり、現在の装置で5人までなら同時に転送できるが。一度に10人以上を転送するのなら工場1個分の巨大な装置が必要となる。

そんな機材を収納できる巨大な場所を確保しなければならない、少なくとも野球場2個分の大きな土地などこの日本で確保するのは難しい。

そして巨大な施設で使用する電力は1回の転送で一都6県が使用している電力量30分間分が消費される。

結果としてギガ転送装置一つで使用する電力供給を確保する為には、新たな発電所の建設が急ピッチで進められていると言う。

表向きは使用電力が足りなくなったからと言う事だが、今度の発電所計画は転送装置で使用する事が本来の目的だ。

メガトランスファーポートガーデン構想、宗助の父である敦之はこの計画があることにより土日返上で研究に没頭しているわけだ。


『ピピピ』

『はいこちら柄山』

『ターゲットが移動を始めました』

『すぐ行く』


公安の車は仲間の連絡を受けて調査対象である5人の内最後まで宗助に接触していた女性にターゲットを絞った。

一応宗助から聞いた情報と照らし合わせ、彼らの目的が何かは判明したが、5人の氏名は若干の違いがあることが判明した。

このうち2名が偽造パスポートを使用している可能性があると判明したからだ。


「この先は二手に分かれよう」

「了解」


車を止めて落ち合ったのは公安からの増援2名。

公安が目を付けた人物、偽造パスを持つ人物2名の調査と宗助が最後まで話をしていた人物。

彼女はあの後、とある建物へと向かっているらしい。


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