驚愕する
驚愕する
何故一人だけ残すのかと言うと全員眠らせても効果が薄いから、全員が夢を見たとしか感じないだろう。
確かにそうすれば全員のデータをいじって二度とアホな行動をしないようにはできる。
前にも話したがそれだとまた同じようにエージェントが送られてきて、同じような作業を強いられる。
俺の言う事を信じてもらうためには一人だけシラフで経験してもらう事だ。
そして忠告を受け入れないのであれば直接親玉を叩く、まるでもぐらたたきのようだがそれは仕方がない。
「パタン」
「バタン」
「ドン」
「バタン」
「なに?」
「どうしたの?なんで…」
「死んではいないよ、僕の能力で眠ってもらっただけだから」
「どういうことなの?」
「少し黙って」
「…そうか政治組織と言うよりいくつもの宗教と共産圏絡みか」
「何を言ってるの?」
「ミハエル・スチコバヤ、リュー・チュンイ、エイジュイ・ファビヤン、フェイ・カシーム」
「!!」
「RUとCNが手を組んでいるのは分かるがそこが国際連合協議会を扇動しているのか、なるほど」
「違うわ!」
「まずは君の名前を教えてもらおうかな」
彼女の名前はミュイ・スンホン、中華系ではあるがフランス人。
現在国連の組織はUSAを離れEUに本部を持っている、USAがあまりにも力を持ちすぎてEU各国や共産圏がその支配力に懸念を表明したからだ。
「私をどうするつもり?」
「別に何もしないよ、でも僕に対して敵対するなら君たちの上司の所へ行って二度と手を出せないように叩き潰そうとは思うけどね」
「なに 言ってるの!」
「僕は一応超能力者なんだけど、それは聞いてないの?」
「超能力 冗談でしょ」
「まだ分からないのか、それじゃこれでどう?」
【コバルト、少しいじめちゃって】
【主もスケベですね】
【仕方ないだろ】
どこを触れとは言ってないが、なぜかこの女性の出ているところが頭に浮かんだのだから仕方がない。
「え え 何? 何かいる」
「こういったこともできるし」
「いや やめて 嘘でしょ」
「僕の言った事を信じないなら辞めないよ」
「わかった 分かったからやめて」
(めんどうなやつだな~)
俺自身が触っていないが目の前で色んな所をつつかれて、もだえる姿はかなり面白い。
フィギュアの手や足で余り強くつつくと傷がつくので、この場合つつくと言うよりなでると言った方が正しいのかな。
「この力は僕の能力の一つでしかない、後10個ぐらいあるんだけど、後は内緒だ それでも僕に危害を加える?」
「降参だわ」
「やっと話し合いになるね」
そこからはいつもの話だ、USA大統領やUKの大臣に話した事と同じ。
それを信じるのかそれとも信じないかは彼女に任せるしかないが。
他の人たちにはすでに僕に対して危害を加えるようなことをすれば、体が動かなくなるように脳内をいじって置いた。
「彼らをどうしたの?」
「眠らせただけだよ」
「あなた、麻酔も利かないの?」
「麻酔が効かないのではなく、あらゆる攻撃が効かないんだよね」
「嘘でしょ…」
「ちなみに人を操る事も出来たりするし、あらゆるものを自分の配下にすることもできる」
「その能力で宇宙戦艦を撃退したって言う事?」
「半分正しいかな、宇宙戦艦のメインコンピューターをハッキングして指令を書き換えた、USAではそこまでは出来なかったからね」
「なんてことなの、じゃあ私達が行っている事は…」
「大間違いかな、そろそろ人の足を引っ張る人たちからは抜けた方が良いかもしれないよ」
「どういう事?」
「政治組織も国際組織も皆、お金で動いてるって事 今も惑星間転移装置の件で情報公開を迫っているんでしょ」
「当たり前でしょ」
「ちなみに僕はいずれ地球全体に転移装置を解放するつもりだよ」
「?」
「分からないかな~お金を出すのは当たり前だよね、研究開発には必要だよね、だけど横からデータだけ分取っていくやつが沢山いるわけだよね」
「それがCNやRUだと言いたいの?」
「そう言う流れでしょ、既に何人も研究者を招いて世界中に装置を設置しようと思っているのに、自分達だけ先に装置を手に入れて利権をむさぼろうとしているでしょ」
「私には何のことだかわからないわ」
「知ってるよ、国際協力組織のトップは汚職まみれ、全て裏でどこかの国から金を貰って、その国の都合の良いように動いている」
「そんなのでたらめよ」
「宇宙人が攻めて来るのに同じ地球人同士でまだそう言った事しているなんて、国際組織が聞いてあきれるよね」
ここでの話もすべてではない、まだ惑星RIZが敵じゃなくなったとは話さないでおく。
自分達さえ良ければ他人のことなどどうでも良いと考える、そんな奴らが地球にもかなりの数存在する。
普通の金儲けならばどんどんやって構わないが他人の足を引っ張り、嘘をついて自分だけいい思いをしよう。
他人なんてどうなったってかまわない、と考える大バカ者達、そんな奴らに天罰を与えることができるのなら、俺はすぐにでもそのシステムを作って起動するだろう。
力があるのならだれもが何時かそんな夢のようなことを実行しようと考えるはずだ。




