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大統領の答え

大統領の答え


直ぐにどうするかを決める話では無い、だがこの事態を説明して置くのは、これから地球側が地球の指導者達がどうするのか。

いずれ立ちはだかる壁と言うか問題と言うか、目の前にいる3人のヤコブ族をどうするのか?

惑星RIZについてはもう危険性は無くなった、だがその先があると言う事を知っておかなければならない。


《この場で答えは出せないわ、彼女らを地球へ連れて行けば完璧に珍獣扱いにしかならない》

《いずれヤコブ族とも交流しなければいけなくなるのでしょう?》アンジェラ

《ああ、もしかしたら他にも人類がいる可能性もあるからね》

《危険性のある人類を減らしていくのね》蓮華

《蓮華さんならどうします?》

《戦わずして問題を解決できるなら、それに越した事は無いわよ》

《Mrロホウにばかり頼りっきりなのが少し問題です》

《それはどうして?》

《一国の指導者として問題を全て誰かに丸投げした事になれば、無責任だと言われるでしょう》

《でもそれは仕方のない事では?》

《国民は公表された問題を額面通り受け取らないわ、どこかで裏の契約が有ったのだと思うでしょう》

《そのうち超能力の事も知られてしまうわけですね》アンジェラ

《それもあるわね》蓮華

《どちらにしても彼らを地球へ連れて行くのは時期尚早よ》大統領

《分かりました、当分彼らは惑星RIZで働いてもらう事にします》

《貴方はスーパー〇ンになったのかなるほど》蓮華ニヤリ

《そのつもりはないですけどね》

(本当にこれが日本のティーンなの?)

《お取込み中の所悪いんだが、早く処分を決めてもらおうか?》

《捕虜のわりに偉そうね》蓮華

《私を殺さないのだ、それを望むそちらの都合に合わせてやるのだ、文句を言うのはお門違いだろう》

《そうか、では第10区画の食糧管理都市セルーリで作業を手伝ってもらおう》アーロン

《あそこなら問題ないですね》平太

《私の地区だから、何かあったら私が対応するわ》朱里

《頼んだよ》


思っていた通りの結果だが、確かにここにいた方が彼らにとっても都合がいい。

惑星RIZは現在究極の独裁主義から緩やかに自由主義へと移行しつつある。

支配者がマザーと言う独裁者から宗助に変わり、個人の自由が解放されて行く。

長い時間の独裁主義で文句や異論を唱えるライズ族はほとんどいない、これも遺伝子がほとんど同じ彼らの特徴でもある。


《所でメディカルポッドがある人口管理都市へは行くのよね》大統領

《行きますよ》

《さっきも聞いていたのよ、若返える事ができる機械と超能力の話》

《仕方ないでしょう、女性なら誰もが考える事よ》

《では先にそちらへと移動しましょう》

《そうなんだ、じゃあヤコブ族の2人はとりあえずここで作業を手伝っていて、あとで配属先へ連れて行くから》

《そう言う事だ、頼んだよ》アーロン

《かしこまりました》食料管理都市キャロットの管理者


食糧管理都市、ライズ族の食料を生産加工および貯蔵している、今現在10か所同じような都市があり。

2億人以上のライズ族が生活するために食料を供給している。

そのほとんどは生産プラントのため他の都市の3倍の広さがある、倉庫の天井は高さが20メートル近くあり。

倉庫以外の生産施設は特殊なガラスでできた温度管理された農場になっている。

彼らの食料は98%が植物であり、動物を食べる事は殆ど無い。

たまに外宇宙から開拓戦艦が帰還した時に他の星で取れた動物の肉が手に入ることも有るが。

機械化された文明に置いて無駄を省いて行くと、動物を飼育するより植物の栄養を分解して人に必要な食料にした方が無駄が少ないと言う結論に達しているらしい。


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