その頃大統領一行は…
その頃大統領一行は…
宗助が面倒なヤコブ族をやっつける為に宇宙空間で奮闘している間、惑星RIZにいる御上りさんの3名は、まずは食糧管理都市のベジタールを案内される。
超越者であるアーロンと接客を任されている平太と朱里、主である宗助がいない間各都市を廻り説明して行く。
《なるほどマザーに全て任せて来たので性に関しては何も知らなかったのね》蓮華
《USAじゃジュニアスクールから教える事だわ》
《それにしてもあなた達皆そう言う外見なの?》
殆ど頭の毛はシルバーであり目の色も薄く体毛は頭以外少な目だ。
目の色も薄くその色は少し濃い目のイエローかもしくはグレイがかったグリーン。
《ここは?》
次に訪れたのは訓練都市、学園都市と言っても良い。
今までは侵略する為の勉強をするところだったが今は各種の生活方法や、地球式の勉強を教えている場所である。
勿論移動には都市間移動装置でやって来た、上空には太陽の代わりに大きな光の玉が有り。
360度地下の都市を照らしている、確かに太陽のような明るさはないが地球で言えば大型店舗のLED照明と同じぐらいの明るさがある。
《この都市はスターデと言います、現在は各種の学問を教えています》
《私はここで後輩の指導をしています》平太
6人で建物の一つへと入って行くと中はかなり広く、10人一組で別々の科目を勉強しているのが分かる。
《あ 先生!》
生徒の一人が声をあげる。
《分かるようになったか?》
《はい、ありがとうございます》
《彼はルーライと言い僕の後輩に当たります、そっくりでしょう》
いやこのフロアにいるほぼ半分は平太や朱里と同じような外見をしている。
背格好まで同じ、よく見ると若干目の色や髪の色が違うのだが、これでは名前を聞いても誰が誰だか見分けがつかない。
《ほんとにソックリだわ》
《これが遺伝子管理された人類の姿なのね》アンジェラ
《全員超能力者なのよね》
《はい、テレキネシスとテレパシーは全員使えます》
そこが唯一の問題であり地球人との大きな差でもある。
《我々は主に開放してもらうまで生まれてから死ぬまでマザーの元で管理されていました、現在は徐々に地球式の生活に変更している最中です》
《そうなのね、別にMrロホウのやり方には反対しないわ》
《所で大人の姿はあまり見かけないけど?》
《あ~いますよ、ちなみに私はあなた方の年齢で207歳だそうですよ》
アーロン、元超越者のグループで指導的な立場にいた長老の一人。
その外見は30代にしか見えないが、目じりにわずかな皺ができるので平太や朱里より年上なのが分かる。
《リアリー?》
《そんな歳なの?35くらいだと思ったわ》
《惑星RIZの市民は長ければ350歳まで生きる事が出来ます短くても280歳ぐらいでしょうか》
《食べ物かしら、やはり超能力があるからなのかしら》
《研究結果では超能力の遺伝子にその因子があると判明しています》
《その遺伝子欲しいわ!》
《メディカルポッドを利用すれば可能ですよ》アーロン
《今すぐ案内して!》大統領
59歳、地球ではすでに叔母様、下手をすれば御婆様と言われても仕方がない年齢だ。
それでもジャクリーン大統領は同年代の女性と比べればかなり若く見える。
《えーと、主からは案内だけ頼まれておりますが…》
《あ そうよね あはは》
鬼気迫る迫力でアーロンに詰め寄る大統領、その気持ちは痛いほどわかるが、彼女も一応超能力者でありしかもエクシーダー(多重能力者)でもある、メディカルポッドを使用して他の遺伝子を取り込む場合どんな副作用が出るのか?それはやってみなければ分からない。




