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食料管理都市ベジタール

食料管理都市ベジタール


まず、最初に訪れたのは先日ヤコブ族に侵入された食料管理都市。

食糧管理都市はこの星に10か所ありその一つがベジタール、マザーのいる指令都市から一番近い食糧管理都市だ。

一応惑星リズのツアーガイドとして5か所ぐらいの都市を説明して回ろうと思っている。

都市間の移動はシティ間転移装置を利用するので栄養食を口にすることからは開放された。


「あの大きいのは?」

「あれはヤコブ族が乗ってきたガイアギアと言う生体兵器だよ」

「どこかのアニメで見たロボットみたいね」

「ああ」

《あれはまだ移動させていなかったんだ》

《捕虜に乗せると危険だと思いましたので》

《移動するなら何処の格納庫?》

《軍港のロボット格納庫が良いかと》

《それじゃ彼らに移動させよう、俺が付いていればおかしなことはしないと思う》

《分かりました主にお任せします》

「あれを動かすの?」ジャクリーン

「ヤ」

「リアリー?」

《その間案内を頼む》

《分かりました主》アーロン

《お任せください》平太


食糧管理都市の第三倉庫前に鎮座しているガイアギア、前回宗助がこの場所へ来たときから移動していないようだが。

このままおいておくと邪魔になる、ライズ族のテレキネシスで移動させることも可能だが。

問題なのは軍港の格納庫と食糧管理都市は3千キロ以上離れている、数十人でテレキネシスを使い運ぶのもかなり面倒だと思う。

瞬間移動を使える能力者でも運べる距離は数百キロが限界なので、この場所に置いて置かざるを得ないと言った所か。


《まずは捕虜と話をしよう》

《こちらです》


捕虜の2名は食糧管理都市の運搬業務で作業をしているはずだが、この場所にいるのはシンカーと言うヤコブ族の男性神兵だけだった。


《お久しぶりです主》

《久しぶり》

《アマリアは?》

《彼女は本日別の都市へ出かけています》


ここと同じような食糧管理都市は10か所近くあり、半分は同じような食料を作っているがそれぞれに違う食材も作っていたりする。

それは食料の生育温度が食材によって違う為でもある。

外宇宙から運ばれた食材などを同じプラントで作ると大変なことになるからだ。

性質が違う植物を同じプラントで生育させたりすると育成不良だけではなくバイオハザードを発生させる原因にもなる。


《それじゃシンカーだけでもいいやガイアギアを移動させるから手伝ってくれ》

《分かった》


俺とシンカーがガイアギアに乗り込む。


《ここの暮らしにずいぶん慣れたな》

《惑星YAKで我ら神兵に課せられた業務は戦いと言うより翼竜の飼育でしたから》


記憶を少し見せてもらったが、翼竜の管理はなかなかハードなようだ。

体長20メートルはある翼竜種を捕まえて食肉にしていく作業は神兵に課せられた任務の一つ。

それでも農奴よりはましだと言う話、要するに彼ら2名は農奴と言う位からようやく抜け出すことができたが、それでもまだ上に登らなければ本当の自由が得られないらしい。


《それじゃ移動しよう、皆下がって》

《はい》


俺はシンカーと一緒にガイアギアに乗り込み軍港の格納庫へとジャンプしようとしていた。


《大統領、少し席を外します》

《わかったわ》

《アーロン、後は頼むよ3人をよろしく》

《かしこまりました》


俺はシンカーと一緒に軍港迄往復して2機のガイアギアを運ぶ予定だったのだが、まさかそこで緊急事態が発生してしまうとは思わなかった。


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