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スパイ大作戦(要人救助)

スパイ大作戦(要人救助)


ジャクリーン・ジョンソン、2049年に初当選し任期は後1年半。

宇宙戦艦襲来と言うUSAの危機をその破天荒な発想で乗り越え、異例のスピードで経済を立て直した事が現在彼女の人気を不動のものとしている。

支持率は75パーセントを超えている。

そしてUSAサバイバー協会や弁護士協会などの副理事も務めているスーパーウーマン。

相手の嘘を見抜く超能力を持つ、他はまだ不明だが外見は30代にしか見えない御年59歳。


「それで彼の情報は何か分かった?」

「いいえ、MS研究所のカメラにも彼の姿は映っていませんでした」補佐官

「一体幾つの能力を使えるのかしら…」

「確実なのは瞬間転移と完全記憶、それからステルス能力ですね」


光学迷彩を使用して研究所ではカメラに映らないようにしておいた、そうしないと警報が鳴り響きとんでもない事件となってしまうからだが。


「それで向こうへ行く人員は決まったの?」

「CIAから2名、GRFグローバルレスキューフォースから2名」

「一応Mrロホウにも参加を要請しないといけないわね」

「UKで彼は一人も敵を殺さなかったらしいですね」

「以前CIAからも部隊を日本に送った時、参加した部隊の5人全員が記憶喪失になったのをおぼえている?」

「はい、任務は終了したから帰還したと言うだけでしたね」

「命令はMrロホウが持っているであろう宇宙戦艦の情報を手に入れる事でしたよね」

「家に侵入して彼を捕縛するかもしくはデータを持ち帰る」

「そうでした」

「参加した5名全員が口をそろえてMrロホウはいなかった、そして中止命令が下ったから帰還したと言ったのよ」

「その後、作戦隊長が対応しましたよね」

「命令変更はしていないしその形跡も無かったと言う報告です」

「ならば誰が5人に対し嘘の指令を出したのか…」

「彼は3つと言ったわ、一度に使える能力の数ね、それが本当かどうかはわからないけど、嘘の指令を出すAIのようなものを作って彼らに指令を出す、そうすれば彼らは作戦を終了するわけよね」

「その線が濃厚ですね」

「やはり彼を部隊に推薦して置いて、彼には私が直接依頼の打診をするわ」

「イェス サー」


今回のオルジェイワンコフ教授救出作戦は失敗に終わったと言っても良い。

娘であるナターシャ・イワンコフは無事に救出できたが、問題は本人とその妻であるアリャーナ・イワンコフがRU側から脱出できなかった事だ。

UKスパイのマリーナは自動車事故直後オルジェの妻であるアリャーナは息をしていなかったと言った。

それに教授は妻の事より娘の救出を優先したようだ。

夫人の生死は分からないがまだ2名の友人がRUに捕らわれていると言う事になる。

昔と比べたらRUもおとなしくはなったが、スパイ活動は逆に昔より活発化している。


「そう言えばもう一つ問題があったのよね」

「能力者、特に瞬間移動テレポート能力を持つサイキッカーは惑星間転移装置でブーストしてしまう件ね」

「アンジェラは日本へ行きたいと希望しています」


日本の研究所においても数人USA側のエージェントを派遣しているが、そろそろ交代する時期であり。

惑星間転移装置自体は既に出来上がり、後は本格的な人体実験だけとなった現在。

双方の研究で必要なのがお互いの研究結果が正しいか誤っているか、又はどこまで正確か?のすり合わせが必要と言う事だ。

お互いに研究員の交換をしてこれまでのデータをすり合わせする事。

そこに先日宗助が救出したアンジェラ・マクファーレンが手を挙げたと言う話、それが今後どうなるのかはまだ先の話になるが。

今の所USAの一番重要な案件は要人救出の話だろう。


「来週はサミットだったわね」

「はい」


今回のG20サミット、目玉は惑星間転移装置のお披露目が行われる可能性が高い。

人体実験もその日程の中に含まれるのだろう、各国の指導者がそれを見てどうするのかは大統領にしか予想できない事であるが。

そして宇宙人からの侵略と言う危機が無くなった事を各国の指導者達にどう伝えるのか。

それとも危機は去っていないことにして各国からの協力を取り付けるのか?

どちらにしても便利な瞬間移動装置、惑星間に限らず輸送という概念が装置一つで180度変わるのだ、どの国もそこにお金を出すことがすでに決まっているような物。

巨額の支出も後々の事を考えれば安い物だろうと思われるが、ちゃんと決めておかなければいけないのが何処まで特許を開示するのか、巨額の利権が絡んでいるのだ。

惑星間転移装置は理論上送る側に一つあれば運用は可能になるが、それは転移装置のスペックが高い場合で。

現在の状況では相互運輸も可能にしたタイプで運用するのが標準となって来るだろう。


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