ジャグジーは良い
ジャグジーは良い
美女4人と元気娘一人が順番に風呂から上がると彼女らは各部屋にて寝間着を着て1階へと降りて来る。
女性陣の3名は一応モデルと言う事もあり、食事には少し気を使っている。
カレーは食べてもOKだがその分量はやや少なめ、その代わりサラダ類は多目に用意している。
「どうだったの?」母
「父とは一応話してきました、これからも同居して良いと許可をもらっています」
「パパも心配症だよね」エミリア
「心配なのは特にアナタでしょ」
「えへへ」
「そうそう、お土産」
アイリーンとエミリアはUKでお土産を買う時間をしっかりとれたらしい。
まあ半分仕事の俺とは違い彼女らは地元みたいなものだから。
「あら素敵」
「これは百合ちゃんに」
「あ 有難う」
「お世話になっているんだもの」
「気にしなくてもいいのに…」
「私からはアイちゃんに、はいこれ」
「ありがとう~」
うーん彼女らのお土産を見ると、俺が買って来たものを出しにくい、なにせほとんど食べ物だからだ。
俺は彼女らが食事をしている間に自室へ行き、着替えを持ってお風呂へと移動。
そして母と百合ちゃん相手に脳内通信で情報のやり取りをしている。
(ふー)
【宗ちゃんのお土産はお話だから気にしなくていいよ、忙しかったんでしょう?】
【そうなんだよ、仕事は一応うまく行ったけどね】
【氷上の妖精ナターシャが保護対象だったなんて、まるでスパイ大作戦みたいじゃない】
【仕事自体はさほど難しくなかったけど、移動が面倒だったよ】
【これで行ける場所が増えたわね】
【一応ポーランドにもマーキングして来たから、いつでも行けるけど東洋人は少なかったから、訪れる時期は選んだ方がいいのかもしれない】
【そうね】
【それよりUSAの研究員の方は?】
【そっちもうまく救出できたけど、惑星YAKの状況が少し複雑になってきたよ】
【そうなんだ】
【まさか別の種族がいるとは思わなかった】
【味方にするんでしょ】
【その方向性で考えているけど、その前にUSAの大統領と蓮華さんを一度惑星RIZに連れて行かないと…】
今日の来客、メアリーさんは1階の客間を使ってもらう事にした。
後で彼女とも話さないといけないのだろう、もしかしたらナターシャの父であるオルジェ教授の救出作戦も参加してほしいと言われるかもしれない。
【ごしゅじんさま~ただいま帰還しました】ルミナス
風呂に浸かっていると胡桃の護衛を頼んでいたルミナスが帰ってきた。
ついでにルミナスもきれいに洗っておく。
【ご苦労様】
【も~置いてけぼりはやめてくださいよ~】
【そうしたいのはやまやまだけど、折角友人になった子に何かあったらいやだし】
【気持ちは分かりますけどね…】
【胡桃ちゃんにもスパイが?】
【いやそっちは父親についているみたい、だけど悪い奴には一度狙われたから】
【ルミナスちゃんが撃退したのね】
【はい!頑張りました~】
体を洗い終わって、ジャグジーに入ると気泡の渦が疲れを癒していく。
ロボ化された体、疲れなどは感じ無くなったが、精神的な部分では風呂に入って温まると安心すると言う感覚は残っている。
【は~癒される】
【ウフフ】
【おかしい?】
【ううん、宗ちゃんのそういう言葉を聞いたの初めてかも】百合奈
【あ~、普通の会話では無かったかな】
【あ、そう言えば卒業アルバムの中身を決めるのって明日よね】
【そう言えばそんな事が有ったな】
1月4週目の月曜日、3年生はほぼ授業は無くなり来月と今月は受験月間となるのだが。
既に受験が終わった生徒にはわずかに残った高校での学生生活、そのしめくくりとして卒業式と言うイベントの準備を任されていたりする。
クラブ活動に参加している3年生にも同様のイベントが有ったりする。
だから勉強が無いだけで色々とする事が有るのだが、俺と百合ちゃんは生徒会の仕事を少し割り振られたため、明日は授業の後そう言った仕事が待っている。
ちなみに国公立大学の合格発表は来月の半ば以降になるがそれまでは短縮授業の日が続く。




