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帰国の日

帰国の日


マジで勘弁してほしい案件だった、ポケットに有った栄養食は殆ど無くなり残るは2個。

あの後、結局朝までアンジェラと語りあかしてしまった。


「もう帰るの?」

「その予定だからね」

「コンコン」

「どうぞ」

「おはよう宗助君」アイリーン

「おはよう」

「あなた誰?」

「マイネームイズアンジェラ・マクファーレン」

「昨晩の仕事の続きだよ」

「え?」


言い訳をしても良いが後の事を考えると面倒だ、ごまかすよりも本当の事を話すしかないと思った。

まあ見ればわかる事だ、同じ部屋で一晩過ごしたとしてベッドや部屋の中を見渡せばそのような痕跡など一つも無く、話の途中で淹れたコーヒーの香りだけが漂う。


「そうなんだ、おどろいた」

「誰にも言わないでよ」

「言わないわ、絶対に」


これでテレポーテーションの能力がアイリーンにもばれてしまった。

アンジェラはホワイトハウスに残り今までの出来事を大統領および補佐官に報告する。

そしてナターシャは正式に亡命することが決まり、USAの仕事は今後オルジェ教授の救出と言うミッションが始まるわけだが、それは別な機会にお話ししよう。

短くも長い旅行に終止符を打つべく、今俺はワシントン国際空港のロビーにいたりする。


「それじゃまたねソウスケ」ナターシャ

「チュ」

「あ!」

「私からも」アンジェラ

「ぎゅ」


アンジェラは俺を抱きしめほおずりして来る、一瞬の事なのでかわす余裕などない。

(またね王子様)

耳元でささやくのは辞めて欲しいのだが、確かアンジェラには彼氏がいると言うデータが。

それを指摘するような無粋な事を言おうとは思わない、たまたまこうなっただけそれだけだ。


「それじゃあ」


帰りの便には美女が3人、アイリーンとエミリア、そしてメアリーさん。

メアリーさんはいつにもましてニコニコしている、多くを語らないのが不気味だが。


「イイコトアッタミタイデスネー」

「あー彼女アンジェラの事?」

「聞きましたよ~宗助」

「そうなんだ」


実は隠しカメラの向こう側にメアリーさんもいたとは思わなかった。

まあやましい事は何もないし、俺がやらなきゃ誰にもできなかったことだ。


「お姉ちゃんの言ってたこと本当だね」

「何?」

「どんどん増えるって」

「エミリア!」

(それは秘密だって言ったでしょ!)

「え~」


荷物を預け搭乗口へと俺達は入って行く、ここから19時間。

直行便は今回成田行きに乗ることに、その中で何を聞かれたのかはご想像にお任せするとして。

これから俺がしなければならない事がまた一つ増えてしまった事は言うまでもない。

惑星RIZの時と同様、竜人達を味方に付けてヤコブ族の無害化を手伝ってもらう事だ。

数日したらヤコブ族の宇宙戦艦が惑星RIZへとやって来る。

それを撃退しても母星である惑星YAKにいるヤコブ族達が攻撃を止めない限り戦争は終わらない。


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