表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
330/506

直接ジャンプ

直接ジャンプ


ラボの中では誤作動を起こす可能性があるので俺達3人は一度ホワイトハウスの宿泊施設へと戻ることにした。

既にこちらの時間で夜の11時を過ぎている、彼らには自室へと帰ってもらい。

俺は転移装置のデータから得た座標へ行くための準備を進める。

それは既に2回のジャンプで消費したエネルギーを補充する事、亜空間から健康バーを2本取り出すと、ゆっくりとかみ砕き咀嚼する。


「もぐもぐ」

【ロボ化のレベルを上げて置けばマイナス200度でも耐えられると言う事か?】

【はいロボ化した時の硬度や耐熱温度は現在惑星リズの科学力で得た情報により地球には無い金属データも使用可能となっています】

【そうか、それなら少しは安心だな】

【問題は惑星YAK181の座標データに有るのは翼竜族の神殿(儀式用地)だと言う事です】

【翼竜族?】

【現在はヤコブ族の奴隷、もしくは食肉となっています】

【神殿?儀式?翼竜族って知能がある生き物って言う事?】

【ヤコブ族から見たら家畜と言う事です】

【竜が家畜か…なんかややこしくなってきそうな気がする】

【そうでしょうか?】

【絶滅寸前の恐竜が生きていたなら、地球の歴史学者は大喜びするだろうね】

【そうかもしれませんが、ヤコブ族の情報だとこの星の原住種は家畜以下ですが意思疎通はできるようです】

【話せるのか?】

【可能性は有ります】


ただの爬虫類としてしか考えていなかった宗助、だが惑星YAKには現在2つの生態系があると言う事になる。

しかもジャンプ先はその原住種が住む儀式用神殿がある場所だと言う。


【よしこれでいいエネルギー満タン、行こう!】

【畏まりました、転移座標惑星YAK181北緯55度緯度187軸距離1万1762k転送!】


惑星間転移にはいくつかのルールがある、特に大気のある場所と無い場所の違いと有害物質の確認だ。

一番楽なのは極寒又は極暑の場所への転移、どちらも毒やウィルスなどの存在が少ない世界。

ジャンプした後で大気の成分分析は必要だが、今回は衛星に一度中継してから移動する手間は省いて直接惑星YAKへと跳ぶことにした。


【真っ白だな】


そこは氷の世界だが気温はそれほど低くなかった。


【マイナス2度です、大気は安定しています地球の空気よりオゾンがやや多く含まれています】

【呼吸は可能と言う事か?】

【ウィルスや細菌の分析には少し時間がかかります】

【分かった】


既にいくつかのロボスキルを展開してある、空気浄化システムや防御システムなど。


【生体反応探知システム作動、赤外線探知システム作動、空間微細振動感知システム作動、CO2感知機能展開】


温度とは別にCO2や空気の振動でも索敵可能な装置をロボ化で作動させて生き物や動くものを半径1kに渡って展開させ調査する。

ジャンプした場所は洞窟のような場所ではあるが足下は道のように踏み固めてあるように見える。


【まるで氷のレンガみたいだな】


本来の氷ならば規則的な形をしている事は無い、だがこの場所この空間はどう考えても人為的に作り出したと思われる。


【翼竜族と言うのがどうも引っかかるな】

【何か問題でも?】

【爬虫類は低温だと生きていけないと言うのが定説なんだよね】

【確かに地球の歴史の生物学上はそうなっています】

【なのに生体反応には生き物の反応が出ているよな】


各種のロボスキルで索敵した結果、洞窟は数キロに渡り続いており、いたるところに生体反応が現れた。


【ヤコブ族ではないな、大きさは彼らより小さいぐらいだ】


竜族と言う固定概念が地球の知識で考えると小さく感じる、感知した生物は地球人とほぼ変わらない大きさだ。

惑星YAKの宇宙人達は4メートル近い巨人種のはずなので別種族なのはわかるのだが。


【高さは170センチ体重は40k程度だと思われます】

【とりあえず光学迷彩を起動して見つからないようにしよう】


地球で生存している爬虫類が恐竜の進化した姿であり、映画やアニメに出て来る竜人の姿は滅びたはずの恐竜を基準に書かれていたりする。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ