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調査は済んだが…

調査は済んだが…


データに有った場所は惑星YAKでもかなり北の座標を示していた、彼らの神兵から得た情報から、そこは氷で閉ざされた未開の地だったはず。

ここの研究員がどんな能力を持つSVRか知らないが、極寒の地マイナス80度と言う場所で何日生きて居られるだろうか。


「分かったか?」

「ああ、だが…」

「悪い知らせ?」

「転送先は惑星YAK181だ」

「ホワッツ?」


ちなみにUSAの転送装置に記憶されていると言う事は、彼ら研究員にも知らされている可能性がある。

この時点でその座標を知らないのは日本の研究員ぐらいだが、それは宗助がわざと教えていなかったデータだ。

(惑星RIZのデータだけあればいいよな)

情報を全部与えてしまうと研究者は歓喜するが政治屋達は右往左往するだろう。

何せ知られたくない事がいっぱい詰まった宝箱を一般の人が見てしまうのだ、そこには危険な罠も含まれているのだから。

そう考えた宗助は余分なデータは殆ど隠して自衛隊に開示していたりする。

どちらにしてもいずれバレたりするのだが、この時点で他の星が何処にあるのか知っていたとしても惑星間転移装置を使用して行けるかどうかまでは分からないのだ。

危険をはらんだ情報だとしても、知ることによって好奇心は膨らみ、いつしか試してしまうのだ人は。

研究者ならばなおさら他の星に行くことを夢見てしまう、研究者と言うやつは好奇心には逆らえない生き物だからね。


「どうする?」

「とりあえず俺が一人で見てくるよ」

「は?そんなことできるのか?」

「大統領から聞いたんだろう?」

「聞いたが、そんな簡単に行けはしないはずだ」

「それができるから超能力なんだろ」

「…」

「彼女を助けられるの?」

「行ってみない事には分からないよ」


突然いなくなった研究者の名前はアンジェラ・マクファーレン(28)MS工科大学院生だが、SVRでもありいわゆる才女と言う女性、2年前に首席で卒業し博士号も持つ。

彼女の持つ超能力は瞬間転移テレポーテーション、UKサバイバーのモリソンさんと同じ系統らしい。


「それで何時行くんだ?」

「場所は分かったからすぐに行こうと思う」

「行こうと思うってマイナス80度の世界に行って君は大丈夫なのか?」

「それは行ってみない事には分からないよ、どちらにしても君たちのできる事はもうない」(嘘は言ってないのよね)

「分かった、任せるから、必ず連れ帰ってきて」

「ああ、任せてくれ」


USAのSVRだとしてもMS工科大の研究員に、俺より優れた超能力者はいないのだろう。

同等の能力を持っていれば俺を頼るより自分達ですでに救出行動をとっているはずだ。

地球のSVRには宗助クラスの能力を持つ者、今現在ではまだ他にいないと言って良いのかもしれない。

現在は超能力を効率よく鍛える方法や新たな能力を生み出す方法がまだ無い。

もしかしたら地球の科学力が超能力を発現することに歯止めを掛けているのかもしれない。

空を飛ぶのも早く走るのも機械(科学力)によっていくらでも可能にしてくれているのだから。

わざわざ死ぬような思いをしてまで超能力を手にする事は無いのだから。


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