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MS工科大の研究施設

MS工科大の研究施設


次から次へと問題が起きる、まるで映画2〇のような状況になった、全くこちらの事情など考えずにやってくれる。

俺は2人にロボ化を設定し俺の能力を口外しないように施す、そして彼らが普段研究しているMSの研究施設へとジャンプする。

当然の事だが本日寝泊まりする部屋には偽の映像を流すようにしておくが、何処までUSAの管理システムを騙せるのかまでは分からない。

まさか3人そろっていなくなるなんて事がばれるとホワイトハウス自体に緊急警報が流れるだろう。


「着いたよ」

「マジか…」

「本当に瞬間移動できるなんて」

「話は後だ、ラボは?」

「こっちよ」


一応全員に俺のロボスキルで光学迷彩機能を付与して行動する、いくら彼らがここの研究所の職員であっても夜間に出入りするのは許されていない可能性がある。

ラボには当然のことながら許された人間しか入れないようになっており、入所する為にはパスワードだけでなく指紋認証と顔認証まで必要。


「ちょっと待って」

「どうした?」


俺は2人の肩に触れて光学迷彩を解くと共に辺りのセキュリティ装置にジャミングを施す。

監視カメラには2人の姿のみ映るようになるが、それはあえて残すようにしておくことで出来るだけおかしなところを無くして置く。

まあここまでどうやって来たのかという所だけはつじつまが合わなくなるが、そこまでデータをいじっても結果として無駄な事だ。

(あとで大統領に言っておけばいいか…)

ドアが開くと研究所の中へと入る、セキュリティシステムは厳重だがドアは自動ではないらしい。


「バタン」

「カシンカシャン」


扉が閉まると2重のロックが音を立てて閉まる。


「こっちだ」


中に入ると通路がありその先にゲートがある、空港にもあった金属探知機のような奴だが。

勿論俺はそのまま素通りするがリリーさんはここで待機してもらう。


【金属探知機ですね】

【そのボディには金属部分があるから、ここで見張りを頼むよ】

【かしこまりました】


俺自身は金属製品を持っていないのでそのまま探知機をくぐりその先へと進む。

その先にもいくつかの扉があるが、2つほど扉を開け先へと進んで行くと日本とほぼ同じ大きさの惑星間転移装置が目の前にあった。

現在は試作機と言った所だが、こちらの方がかなり規模が大きいように見えた。


「これだ」

「触っても?」

「かまわない」


既に人の大きさまで転送できる受動部が作られており、日本で作った装置の1,5倍ほどある。


【動力は日本の倍ありそうです】リリー

【ヤッパリこっちの方が出力を大きくしてあるのか】

【そのようです】


転送する機械と言ってもどの場所にデータが残っているのか知るのは難しい。

だが宇宙人から得た設計図が俺の頭の中に有れば、それと照らし合わせデータの蓄積する場所に侵入するのはたやすい。


【侵入します】

【頼む】

【USA・WTV惑星間転送装置アルファⅡ型、制御コンピュータ―へ侵入します】


データの取得までに少し時間がかかる、目の前にある装置は日本とは違いこちらの電力システムをもとに作られている。

それに強度も日本の物よりパワーが上のように見える、いい意味で熱や暴走には強いがその代わりエネルギーは2倍近く必要な作りだ。


【データ取得完了、一か所だけあるはずの無いデータが残っていました】

【あるはずのない?】

【そこにジャンプした可能性は?】

【逆にそこ以外考えられないかと思われます】

【まさか】

【そのまさかの可能性が高そうです】


どうやらその研究者が転送した先は地球以外の星と言う可能性が高くなった。

確かに宇宙人から得たデータには他の惑星、特にライズ族が得た他の惑星のデータが主だが。

俺が開示したデータではなくUSA側で宇宙戦艦から解析したデータから得た物が含まれていた。


【その座標は惑星YAKではないかと思われます】

【なんでそんなところに?】

【コンピューターに少し手が加えられた痕跡が有ります】

【もしかして…】

【可能性は高いかと】


まさかのまさか、USAの惑星間転送装置の研究に参加したRUの研究員が2名いた事はすでに分かっている。

オルジェイワンコフ教授とその助手だったミハエルクラノフ、宇宙の座標それは研究者ならば手に入れたいと思うのは当たり前だが。

それを取り出すときに一時ファイルとして制御コンピューターに入力していたとは誰も思わなかった。

そして日本より先に人体実験をするUSAの研究員、いや人体実験まではしようと思わなかったのかもしれない。

だが機械は意図せずとも誤作動を起こす場合がある、能力者だった研究員は装置に入力して有ったデータを元に誤作動を起こした装置により惑星転移してしまう。

研究員が持つ能力がブースト代わりになるとは誰も気が付かなかった。


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