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惑星YAKは危険

惑星YAKは危険


地球から旅立ち宇宙に逃げ延びそして発展した一族は今の所2種族確認している。

一つは機械化に特化して人族の発展を目指したライズ族、そしてもう一つの種族は地球と同じような発展を進めたがほどほどの機械は使うが、それより己の肉体を強化して戦いやプライドを重視し規律や階級を重んじるヤコブ族。

どちらも本来ならば地球人にとってみれば厄介なのだが、ライズ族の方は宗助の力で早い段階で無害化が進み、今は地球の味方にできるほどの共生力を持つ。


「それらを確かめる手段は無いの?」

「ご自分の目で見たいと?」

「当然でしょう」

「…」

「僕の安全が確保できるならば連れて行くことができます」

「リアリー!」

「行く気ですか?」

「当たり前でしょ」

(まじかよ…)

「連れて行けるのは3人までですが…」


惑星リズへの超特急USA便構想がこの時開通することになるが、まあそれしか納得してもらう事が出来ないと言われれば仕方がない。

だがいつ行くのか、誰を連れて行くのかなどはこれからの話。


「それでは今開発している惑星間転移装置はそのまま進めた方が良いわね」

「ええ、もうすぐできるのでしょうけど、開発はそのまま進めないと変な誤解を招きます」

「質問だけど、他の惑星に伝染病とかウィルスとかは?」

「一応僕もですが一緒に行く人にはそういう諸々の危険を除去する装置を付けて行くことになります」

「それはどうするの?」

「機械化スキルで作ります」

「そうなの?確かにそういうスキルが有るのなら無事に往復できるわね」


まさかナ〇サの宇宙服を想像しているなんてことは無いだろうか、普通はそう考えてしまっても不思議ではない。

俺の超能力がそこまで万能だとは誰も思わないだろう。


「分かった、日程は後で知らせるわ」

「イェス」

「それでその惑星YAKはもう惑星RIZに攻めてきそうなの?」

「早ければ来月か再来月にはそうなりそうなので、僕が行って追い返そうと思います」

「ユーアークレイジー」

「惑星RIZは機械化を止めた事で戦いを命のやり取りとして考えています、そうなると敵をどうやって無力化すれば良いのか悩むことになるでしょう」

「そこにあなたの能力が必要になると言う事なの?」

「イェス」

「フー、まさかそこまで進んでいたとは思わなかったわ…」

「すみません」

「なんで謝るの、日本人の悪い癖だわ、あなたはもっと堂々としているべきよ」

「そうですか」

「うちの映画ではヒーローは全て権力に対して謝らないわよ」


アメコミや映画を見ると確かに弱い者達に対してはすまないとか言って謝るが、自分より上の立場の人間には決して謝罪しない。

それは本来、悪者と戦うのは上の立場にいる権力を持つ人間がやらなければいけない事だからだ、ヒーローはその代わりに悪を倒すのだから謝るどころか感謝されるべきである。


「そうなると惑星YAKの事は貴方に任せるしかない訳ね…」

「そうしてもらえればありがたいです」

「…貴方USAにも簡単に移動できると言う事なの?」

「バレました?」

「あきれたわ、そんな事今まで隠していたなんて、でも確かに隠しておかないと面堂よね」


そう、今迄もここに来ようと思えばすぐに来る事ができる、地球上の経度と緯度それから地球の中心部分から地面までの距離、そして地面の位置から何ミリ何メートル、その後移動させる物体の容積を計算しシステムに入力すればいつでも簡単にその場所へ移動できる。

惑星間移動の時もその図式を入力し実行するだけだ、しかも宗助の場合使用するエネルギーは健康バー1本と言う超エコロジーな方法で。


「参ったわ、今までそんなSVRはいなかったわよ」

「これからそう言った超能力者が増えると思いますけど」

「それはどういう意味?」

「仮定でしかないですが…」

「宇宙戦艦襲来後に超能力者が多数発生している事かしら?」

「元々宇宙人も地球から発生していると考えれば、何故それを忘れて彼らがこの地球に戻ろうとしたのか、超能力者達が何を思って地球に戻るのかまでは分かりませんが、それこそが人類の定めであり次なるステージへの変革だと思えませんか?」


俺の口から出たのはどこかのアニメで昔語られた内容だった、俺がアニメオタクだと言う事もあるが。

確かに同じようなセリフをどこかで聞いた事が有る、超能力と言うのが何なのか?それが人類が進化する次のステップなのか?はたまた破滅への道標なのかはわからない。

だが元々資質があった人類、持っている能力は大なり小なり時間が経てば開花しても不思議ではない、今回の宇宙戦艦襲来で目覚めた超能力者もかなりいるはず。

ならばそう言った者達を探し集めて教育を施すのもこれからは必要な事なのではと考えてしまう。


「やはりあなたは侮れないわね」

「少し考えて見れば解る事ですので」

「そこに関しては、こちらもすでに手は打ってあるので心配には及ばないわ」


約2時間の話合い、大統領の顔はやや暗いがあまりにも沢山の出来事が宗助の口によって語られ、今後USAでも早急に対応を迫られることになるだろう。

彼女の頭の中ではこれからUSAをどう導いて行くのか、そういう思考が渦巻いているのではないだろうか。


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