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宇宙人の話

宇宙人の話


それは1年以上前にさかのぼる、俺が手に入れた能力その一つである瞬間移動。

それは超能力であるスキルロボの拡張スキルだ、宇宙人の作った戦艦の指令システムへと侵入し内部情報を全てコピーした。

それまでに手に入れていた地球の科学力を応用すれば宇宙人の情報を解析するのはそれほど難しい事では無かった。

その結果得られた機械系スキルは数百以上、全てエアロボとして発現させることが可能であり。

派生したスキルを使用すれば固体物質であるのならばどんな物でも機械化が出来てしまう。

一応、空気や水には設置できないらしい、やってみたらエラーが出てしまった。

まあそのぐらいの不具合や規則ならば致し方ない、手に入れたその力は使い方によっては恐ろしい物だとも言えるだろう。

兵器の開発などすることなく全ての兵士をサイバーソルジャーに変身させることができてしまう。

そのうえ放射能除去装置だとか自動修復システムとか自動防御とか遠赤外線システムとかレーダーやら電磁バリアやらを全ての兵士に付与できたりしたら、戦争などと言う面倒な戦いは全て無くなるだろう。

そんなやつが居たら単身敵国に潜入してその国のトップを捕まえて奴隷化してしまえばいいのだから。

ある意味地球の真のリーダーが誕生するわけだが、俺はそれをやろうとは思わないし面倒くさいと思うだけだ。

まあ日本に戦争を仕掛けるやつが居れば話は別だと今は言っておこう。


「さあ 話してもらうわよ」

「OK」


ここにきて話せる事は全てではない、まさか自分の能力を全部話すとかは勘弁してほしい。

だが惑星間転移能力の説明はしなければならないだろう、そのためには少し嘘をつくことになるのだが。


「僕の能力は完全記憶、そして機械の具現化です」

「コピーアンドボーントゥーリアルマシーン?」

「ホワッツ!」


一応この部屋は盗聴されていない、いや俺の能力で音は消させてもらっている。

映像だけは仕方がない、そこを下手に触ると警備が駆けつけ話も出来なくなる。


「それでなのね…」

「一応限界はあるので、全部同時にはできないと言うのが難点ですが、3つまでならば機械化能力を作動させて瞬間移動ができます」

(まさか100以上同時に作動させておけるとか、他人に付与できるとか口が裂けても言えない)

「それでどうやったら宇宙人の星まで行って彼らを無害化したの?」

「割と簡単でした、彼らの星へ行ってマザーコンピューターをハッキング、侵略や戦争と言う概念がどれほど醜いかをマザーの知識に加えたと言う事です」

「リアリー?」

「イェス」


椅子に腰かけたまま頭をさするジャクリーン大統領、だがすぐに気を取り直し別な話へと核心を突いてくる。


「あのエイリアン2名の事は?」

「僕が排除しました」

「2人とも?」

「イェス」

「本当に?」

「彼らの脳をハッキングして無害化しましたよ」

「機械だけじゃないの?」

「洗脳装置と言うマシーン=テレパシーの機械化ですね、そう言う機械も宇宙人達のデータに有りましたから」

「なんてこと…今でもかれらを我が軍は探しているのよ」

「もういませんよ、地球には」

「逃がしてしまったと言うこと?」

「そうしないと向こうの人類を変える事が出来ないと判断しましたから」

「人間の本来あるべき姿や認識を伝える上で、地球化された宇宙人が数名いれば向こうの人類の同和化を早く進めることができます、そうなれば戦わずに相互理解を進められますから」

「それは困ったわ」

「それに彼らを差し出すことは可能ですが、罪には問えないと思います」

「どうして?」

「あの時、彼らは機械に使われていた、彼ら自体が機械だったからです」


罪に問う、誰を?あの時彼らは戦争と言うより敵の星の生物を殲滅する機械だった、星の殲滅それが自分達の星に有益ならば、他の星の生物などゴミとしか見ていない。

マザーから敵を探り情報を持ち帰るまでが仕事、そして邪魔が入れば殲滅せよと命令された二人。

彼ら2人は使い捨てのマシーンに他ならない、そして彼らの生まれ育った環境を大統領に話す。

人口子宮から生まれ、機械に教育を施された彼らの倫理観は生まれながらにして兵士であり兵器だった。

彼らの生い立ちを知りそれでも強硬的に罪を償うよう裁判を起こしたなら、あの2人を刑罰に処するとなると彼らに植え付けた地球のデータ、命の尊さが矛盾していると言う話になって来る事になるだろう。

2人は既に悔い改めているし悪いことをしたと思っている、だがその時はそれが仕事であり命令を無視することなど出来なかった。

今だから彼らを罰することも可能だが、それを実行して何になるのかまでは俺にもわからない。


「それじゃその2名は機械だったと言う事になるわね」

「そういう事です、そしてその機械は僕が壊したと言う事になります」

「分かったわ、証拠も無くなっているのならそのように記録します」

「それで、2つ目の話は?」


こちらの話の方が面倒くさい、惑星リズとは違いコンピューターなどと言う機械はそれほど使用しておらず。

発展具合は地球より進んでいるとしても惑星YAKは超能力者の集団であるとともに思考は昔の王制時代に近い。

全て戦いでもぎ取る世界、彼らをおとなしくさせるのは機械を相手にするより面倒だと言える。


「もう一つは他にも惑星リズのような星が見つかった事です」


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