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万事急す

万事急す


ちなみに大統領専用機の中や調度品はどこかのサイトをググれば写真ぐらいは乗っていると思うのでここでは割愛させてもらう。

乗り心地もそうだが中はファーストクラスの上のプレジデントクラスだと言えよう。

この先はシークレットと言う事で俺達にも一応、口外無用と言う箝口令が敷かれていたりする。

到着するとすぐに黒塗りのEV数台に分乗しホワイトハウスへと移動する、その一台は当然リムジンだ。


「Mrソウスケもやってくれるじゃな~い」

「仕方ないでしょう、別な情報にしようとしたら、逆に全部出さないでと言われたんだから」

「聞いたわよ、高機能放射能除去装置ですって?」

「それですか?」

「まあそれ渡しちゃったら戦争が起きる可能性が高くなるものね~」

「大統領でもそう思いますか?」

「思うわよ、データなんていつ誰に盗まれるかわからないもの、それならあなたに口をつぐんでもらった方が楽だわ、でもほんとうちの方が先でよかったわよ」


俺と大統領だけが同じリムジンに乗りアイリーン達は他の車に乗っている。

誰が乗っているのかはこの段階では伏せている為、今日のニュースには大統領がUKから戻ってきたことぐらいしか発表されないだろう。


「それからもう一つ話さなければいけない事が有るのよ、もちろん協力してくれるのよね」

「いやいや、待ってください、何のことですか?」

「もう我々全米SVR協会にはあなたが複数の能力持ちだとバレているのよ、そしてここからが肝心」

「ここから?」

「あなた惑星リズに行ったわよね!」


何処からバレた?と言うのは今更な話だろう、SVRの中に惑星リズの状況を知る者や宇宙人の状況を探る事ができる者がいても不思議ではない。

おそらくそう言った超能力者の力を借りて俺の情報を知ったのか、それともUKサバイバーの伝手で俺の情報を手に入れたのかはわからないが。

考えて見ればよく今まで俺の事がばれないでいた物だなと思う。


「知っているのよ、だってあなたの話ではもう宇宙人が攻めてきてもおかしくないのに、うちのSVRが見た未来には宇宙人のウの字も無いのだもの」


多分同じように未来視できる松田詩音さんもそれを知っているのだろう、但し彼女には今回の経緯までは詳しく話していないので、今はそれほど慌てる必要が無いと思っている事ぐらいか。

どちらにしても俺の言っていることが嘘なのか本当なのかの証拠固めが進んでいる、宇宙人が1年で攻めて来ると言う話は俺が言った事なので、それを回避できたと言う話を聞いてどうするのだろうか。

嘘つきと言われればそれまでだが、思ったより早く惑星RIZの対処が終わった事で、実は惑星間転送装置は必要無くなりましたと、いまさらそう言った所で誰がそれを信用するのか。

俺の言い訳を聞いてその後どうするのかは各国の判断に任せるしかない、それは俺の心の中では既に決まっていたことでもあり覚悟はできている。


「バレてしまったのなら仕方ない、それでどうして欲しいのでしょうか?」

「宇宙人達に何をしたの?」


ここで今までの経緯を話していい物なのだろうか、それとも協力してもらえるようにお願いする方が良いのだろうか。


「大統領 これは重要な話です、車の中では話せません」

「デンジャラスな話?」

「内容は2つ、一つは安心できる話ですがもう一つは大きな問題です」

「Ohそれは後で聞いた方が良いわね、ゴットイット」


車は10分ぐらいでホワイトハウスに到着する、前に来たときと同じ裏門から入ると全員が一度大統領執務室へと通される。

そこからはそれぞれにサインをして本日ホワイトハウスへと招かれたと言う証拠を記帳する。

後は俺と女性陣の2手に分かれて今晩泊まる用意をするようだ、そして俺だけがこの場に残る。

白頭鷲が俺をにらみつける、だからと言ってビビる必要など無いが、ここからは腹を括って大統領に全てを話すしかないのだろう。


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