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USAからヘルプ!

USAからヘルプ!


美女4人のエスコートをしながら歩く宗助、ブティックが並ぶストリートの交差点まで来て足を止めると景色が突然切り替わる。

ほぼ一瞬で真っ白な世界、体感温度はほぼ変わらないのに視覚だけがいきなり変わった。


【なんだ?】

【超能力です、用心してください】

【ロボレベルを10へ引き上げ】

「オ~スニェーク?」ナターシャ

「なにこれ?」アイリーン

「敵の幻惑魔法?」マリーナ


マリーナさんは敵からの攻撃だと判断し胸のホルダーから拳銃を取り出す、だが次の瞬間何処からか聞きなれた声がする。


『Mrロホウソウスケ~ナイスチューミチュー』

「この声はまさかプレジデントジャクリーン!」

「あらバレちゃったわ」


そう言いながら白い世界からフッと姿を現す、しかも一人だけではなく他にも3人の人影が。


「そんなに構えなくても大丈夫よ」

「聞いてないんだけど」マリーナ

「ハウアーユーマイネームイズジャクリーンジョンソン」

「アイムファイン、センキューマイネームイズアイリーンウィリアム」アイリーン

「アイムファインセンキューマイネームイズ、えーとエミリアウィリアム」エミリア

「ミーチュー」


この状況を説明するにはかなりの説明を要する、まずは今回の事件 出所はUSAの研究所で起きた研究データの持ち出し事件から発生したと言って良い。

俺の持ち込んだデータはアメリカと日本において、双方のエレクトロニクス研究ではトップクラスの研究者が10人以上参加して惑星間転送装置を1年と言う短い期間で作らなければいけないと言うタイムリミットを設けて研究を行ってきた。

そしてようやく転送実験も成功し装置のデータも集まり、次は人間を転送できるかという確証を得る為に人体実験を行おうかと言うところまで来ている。

今回の事件はそのさなかにRUの研究員が機密データを持ち出したことに端を発する。

と言う事は、今回の経緯をUSA側に求められればUKとしては相当無理が無い限り、USA側からの質問に答えなければならないと言う形になる。

USAも含めこの件について対策を講じなければ、ナターシャはRUからのスパイに何処にいても命を狙われ続けるターゲットになるだろう。

そうなればUSAとしては惑星転移装置の研究を共に手伝ってくれた、いうなれば仲間の娘が危険にさらされているのに放っておくことなど出来ないと言う事になる。

もし東側にさらわれたならば教授は研究内容の全てをRUに話さなければならなくなるし、ナターシャがもし死んでしまえばUKやUSAの立場が無くなってしまう。

今主導権をRUに奪われてしまうと東側の諸国に惑星間転移装置を勝手に作られてしまい、国境など無くなってしまう事になる。

そうなれば敵国に対して秘密裏に兵士を送り込むことが簡単にできてしまうのだ、それらの法整備などをいくら進めても歯止めが効かなくなってしまう。


「というわけなのです」ジャクリーン

「そうするとナターシャはUSAに?」

「そういう事ネ」

「確かにその方が良いか…」

「だから宗助あなたにも来てもらうわ」

「ホワット?」

「貴方UKとも取引したのでしょう?」

「その事で?」

「イエス、それにこちらのデータも共有したいと言って来たわ」


多分、人口子宮のデータだろう、そのデータはUSAにだけ公開したが。

UK側の調査でUSAへ人口子宮のデータが俺からもらったと言う事を嗅ぎつけられたらしい。

データの開示はUKとの契約前の事なので俺に対してはおとがめは無いが、その代わりデータを共有したいとでも言って来た可能性が高い。

USAが簡単にデータの共有にOKしたとは思えないが、大統領の顔色からすると交換条件としてかなり有意義な話をUK側から提示された可能性がある。

もしくは今後の宇宙人対策にどのくらい参加するかとかいう話になったのではと思う。

俺のした事でこういう風に国際問題が過激になるとは思ってもみなかったが、確かに宇宙人から得たデータはお金には代えられない物も多い。


「あなたも同行するわよね」

「マジか…」

【自業自得と言うやつですか、それとも後悔先に立たずですか?】

【どっちもだよ】

【どうします?】

【従うしかないな】

「これからすぐ行くわよ」

「は?」

「そちらのガールはどうする?」

「あたし達も?」

「エアフォースワンで行くから、時間が押しているのよね」


まさかUKからエアフォースワンに乗りアメリカへ移動するとは思わなかった。


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