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モリソン邸の夜

モリソン邸の夜


コールマン一家とモリソン一家に挟まれた宗助、どちらの女性も宗助ラブなのは知っている、だが宗助にはそんなことにうつつを抜かしている暇も時間も無い。

いや暇は作ればあるのだが、次から次へと問題はやって来る、だから彼はなるだけそう言う事から逃げるようにするしかない。


「食事美味しかったわ」マーサ

「お口に合って良かったわ」美玲

「それじゃまたね宗助君」ミランダ

(悔しいけど今日は帰るわ)ミランダ

(別にあなたにとやかく言われたくないんだけど)アイリーン

「じゃあまたな」ミシェル

「ああ」


コールマン家は午後9時になって退散して行った、特にこれと言った女子のバトルがあったわけではない。

だがミランダは帰り際にメモを渡してきた、そこには某SNSサイトのURLと彼女のIDが書かれていた。

前回の時には交換していなかったIDだが、隠れて渡すとかなんで秘密にするのかとかは彼女の家庭の事情に寄るのかは不明だが。

もしかしたらこのID最近取得したのかもしれない、そう言えばスマホやPCにセキュリチィを組んで青少年が罠にかからないようにしている家庭は少なくない。

多分日本とはそこいら辺が少し違うのかもしれない、何処の家庭も女の子は心配なのだろう。


「そうちゃん、ミランダとは何もないわよね」

「特に何もないよ」


鋭い、何もないじゃなく少しは有ったが正しいのだが、それを言ってしまうと今までも数人の女性と少なからず何か有ったと言う形になる。

別にキスまではUKでも挨拶として日常的に行われている行為だ、そう考えるならばキス止まりにしておくことが今の俺ができるボーダーラインだと思う。


「フーン」

「お兄ちゃんそれ本当?」

「嘘は言ってないよ」

「そうなんだ、じゃあ今度試してみようっと」

「何を試すのよ!」

「おいおいうちの娘達に何かするって?」

「僕がするわけではないですよ、困っているのは僕の方です」

「うふふ、良いじゃない宗助君は将来有望なんでしょ」

「そうよ」

「なら貴方の後を継いでくれるかもしれないのよね」

「そういう考えもあるな」

(それはやめてほしい、面倒事のオンパレードだ)


モリソン家と微妙な話をやり取りしながら夜は更けて行く、もちろんその夜に何があったかは別な機会にお話しするとして。

この日の夜もなんとか無事に過ぎて行く。

但し、夜中にトイレに行く時は苦労したと言っておこう。


【エミリア嬢が待ち伏せしています】

【まじかよ】

【愛情レベルが100%を超えています、どうしますか?】

【部屋に戻りそうもない?】

【はい】

【トイレに行くのも苦労するとか・・・】


俺は面倒だが超能力を使用してこの後外へと抜け出し用を足す、そしてエミリアちゃんはと言うと。

モリソンパパに見つかりすごすごと自室へと戻って行った。


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