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突撃コールマン

突撃コールマン


モリソン邸へ戻るとそこには車が一台、その車は昨年見た事が有る。


「どうやら先に来ていたようだ」

「もしかしてマーサさん?」

「その通り、よくわかったね」

「あの車は昨年見てますから」

「今日は2家族と君でパーティをすると誘っておいたのさ」

「そうなんですか?」

(じつはミランダちゃんから君の事をしつこく聞かれてね)

(なんで小声に?)

「やーマーサ」


車を止めて外へと出ると、すぐに声をかけて来るコールマン一家。

俺も昨年会っているので挨拶はするが、ミランダだけは俺に抱き着きハグをする。


「ソウスケーチュチュ」

「そうちゃん!」

「ずるーい」


どうしてこうなった、確かに昨年彼女とは人に話せない思い出を作ったのでは、そう言われれば確かに何も無かったとは言えない。

それは一方的に彼女から迫られたと言う話なのだが、それ自体はUKサバイバーの作戦であり。

俺の情報を手に入れる為にUKのSVRがコールマン家に頼んで画策したものだ。

それが本人主導なのかそれともマーサさんの入れ知恵なのかは別として、悪いのは俺では無いと言いたい。


「そんな事が有ったの?」

「彼のせいではないわよ、私の早とちりだから、ね~宗助」

「そうだね…」


返す言葉はかなり選んでいる、一応ジャクエルコールマンさんはUKサバイバーの事は知っているので、超能力の話をしても問題は無いが、だからと言って俺の話はあまりしたくないのは事実。

此処での話、最初UKサバイバー達は俺の事を日本のスパイではないかと疑っていたらしい。

そう言えばUKの首相官邸や各大臣の対応は最初かなり攻撃的だったのを覚えている。

本当のスパイならばあの攻撃を受けて黙って受け流すより、すぐに逃げてしまう事だろう。

俺がどうして逃げないのか、それは嘘をつく必要がないからに他ならない。

悪いことをする気が全く無く、UKを訪れた理由も宇宙人から得た情報をどうするのか?各国の対応を図るために訪れたのだから。

まあその結果ミイラ取りがミイラになってしまい、今ミランダは日本のアニメやファッションにドはまりしている。

今年は家族で日本へ来るのだと言う話まで決まっていると言う、なんて迷惑な話だ。


「本当なの?一緒に暮らしているって」

「本当よ」

「オーマイガ!」

(そうすけなかなかやるな)ミシェル

(別に何もしていないぞ)

(モリソンファミリーの美女だぞ、嘘だろ)


どうやらミシェルは俺がアイリーンと婚約でもしているのだと思っているらしい。


「それより君も大学へ行くんだよね」

「私はケンブリッジへ進むわ」

「ミシェルは?」

「ついこないだスポーツ特待で寄宿舎のあるハイスクールへ入学したよ」

「あまりうれしくなさそうだな」

「男子校だからな」


要するに普通のハイスクールへ行きたかったが、そうなるとサッカーに強い学校は無いと言う事らしい。

彼は現在ユースのチームでフォワード(FW)に登録されており、月に1週間は試合でEU全土を回っていると言う。


「すごいじゃないか」

「そうだろう、じゃなきゃやっていられないさ」


いつの間にか身長も俺より高くなっていたりする。


「目指すチームは何処だ?」

「マンチェスターかアーセナルに行ければね」

「へ~」

「宗助は大学行くんだろう?」

「行くよ、一応東教大学って言う所を受験したよ」

「日本で一番有名なところだって聞いたぞ」

「そうらしい」

「俺もサッカーだけでなく勉強もやらないといけないかな…」

「そうした方がいいぞ」

「わかってるよ、その方がモテるんだろう」

「そういうわけじゃないけどね」


イケメンでまだ16歳なのに身長は俺より高い178センチ、彼の成長期は終わっていないためいずれ180センチは超えるだろう。

コールマン家は両親ともに高身長であり息子のイケメンミシェルはいずれ長身サッカー選手になることだろう。

まあお年ごろと言う事もあり色んな事に興味が有ってもいいはずなのだが、どうやら俺が姉であるミランダを攻略したのを見て頭が良いからと勘違いしているのかもしれない、確かにそれもある程度はモテに必要な場合があるが。

何も頭が良い事と女性に好かれることはイコールではないと言いたい、もしかして彼は現在あまりモテていないという事なのだろうか?


「宗ちゃんこれを並べて」アイリーン


モリソン邸のリビングはかなり広く10人近い人数が一度に食事をしてもまだ余裕があるぐらい広い。

暖炉には赤い炎が揺れているが調理はオール電化だったりする。


「ああ暖炉はガス式だよ」

「パイプを通して全部屋に回してあるのさ」


暖炉の周りにパイプを回して各部屋のヒーターの中をお湯が循環すると言うシステム。

その方が効率が良いのと、いつでも電熱式に交換できるからという事だった。


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