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UK到着

UK到着


到着するとすぐにUKの内務省秘密調査部、いや表向きは通商産業省なのかな。

そこに移動し各種の手続きをしなければいけなくなった。

まずは亡命者の受け入れという事で、外務局との打ち合わせがあり。

その後は今後の予定などやUKでの亡命者の地位や立場、その他諸々のレクチャー、それを何故俺が知っているかと言うと。


「あなたが助けたのだから最後までボディガードしてほしい」

「なんで?おれ?」


要するに助けたのは貴方なんだから、最後まで面倒を見ろと言う事。

彼女の席に俺とメアリーさんも付き添う事になり、通訳兼オブザーバーみたいなことをさせられてしまう。

さらにナターシャちゃんの意向として、彼女が日本へ行きたいと言い出したものだから、UKの係官も頭を悩ませた。

UKにいて安全なのかどうかもあるが、既に教授が持ちだした書類も燃えてしまい。

RUにとって不都合な事はそれほどないと思われるが、それは俺の考えだけでもしかしたら他にも不都合な事が有るのかもしれない。

それと日本へ行くことがどのようにかかわって行くのか?

ナターシャは元々2月は日本の大会に出る予定だったらしい、おれはそこまでの情報を知らず関わってしまったと言う形らしいのだが。


「有難う宗助」ナターシャ

「いや、仕方ないよ」

(これはどういうことだ…)


なんだかかなり重大な問題が俺の肩にのし掛かって来たようなそんな気がするのだが。


「終わったようだね」モリソン

「そのようですが、彼女どうするんですか?」


情報局のあるビル、その中にある談話室に現在美女が5人もいたりする、そこで雑談とこれからの事を話している最中だ。

俺達が速攻で要救助者を連れて戻ったと言う話を聞き、モリソンさんが急遽事件の対応をするために駆け付けたが、そこにはアイリーンとエミリアちゃんも同行していた。


「宗ちゃんの仕事ってナターシャの護衛だったんだ?」

「いやこれはたまたまかな」


まさかアイリーン達にナターシャがRUの亡命者だとは言えないし、日本で開かれる国際大会に出場するのか辞退するのかという所も今の所不明だ。


「そうなの?」

「メアリーさんとの仕事で、向こうの研究者に会ってたまたまね」


オルジェイワンコフ教授の研究は超電導と物質転移、そしてカバンの中にあったのはUSAから流出したデータとその研究成果。

かねてからオルジェ教授はUSAでそれらの研究を向こうの研究者と共同で行っていたのだと、しかもRUからは彼の助手として参加していたスパイが教授に嘘をつきデータを持ち出したのだが、教授がそれを奪還し西側へ家族を連れて逃亡するはずだったと言うのが経緯だ。

全てが俺絡みだと知り尚更断る事が出来なくなってしまう宗助、ため息だけがガラス窓に白い曇りを映し出す。


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