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モリソンパパ久しぶり

モリソンパパ久しぶり


UKという土地柄なのか東側との情報戦は過去の戦争前からずっと続いている。

今は東西冷戦も過去になり、それほど東側との国交は悪くはないと思われているが。

未だに民族間の細かい問題は残っているらしい、いくら和平条約や協力関係を取り交しても過去のぬぐえない軋轢があるのだろう。


「久しぶりだね、宗助君」

「お久しぶりですモリソンさん」

「パパー」

「おー、どうだ?そちらの暮らしは」


アイリーンはそれほど父親に会うのを喜んではいないが、エミリアは会うなり速攻でモリソンさんに抱き着いている。

親子水入らずに水を注すようなことはせず、この間俺はメアリーさんと胡桃と一緒に荷物を取りに行く。


「モリソンパパって、ダンディーだわね」胡桃

「森山さんってオジサン好き?」

「ち 違うわよ!」

「クルミはおじさん好きですね~」メアリー

「メアリーちゃんもそんなこと言う」


今回は少し長い滞在となる為、デイバックだけではなくキャリーケースを一つ持って来た。

車輪と伸び縮みする取手のついた奴だが、先日手に入れた超能力を使えばこれらの入れ物はいつでも異空間に収納できてしまう。

だがそれをしてしまうと周りに不思議がられてしまうので、今は能力を使わずに周りに合わせる事にした。

ヤコブ族の部族特有能力を手に入れた事で、今までフィギュアを連れて来るのが面倒だった一連の入国審査が楽になった。

亜空間に収納してしまえばいちいち姿を隠したりバックにしまい込んだりしなくても良くなったからだ。

ちなみに今回カラフル戦隊リリーズのルミナスとクロームを、亜空間に収納して連れてくることにした。

30センチクロームにはもちろんリリーさんを登録設定してある。


「じゃあ森山さんはロンドンから電車に乗るんだね」

「ほんとは誰か一緒に来てくれると助かるんだけどね~」

「それは難しいかな」

「ソウスケは仕事あるのです、ごめんなさい」メアリー

「なんでメアリーちゃんが謝るの?」

「あー今回はメアリーさんの仕事と俺の仕事がかぶっているんだよ」

「そうなんだ、でも帰りは?」

「早ければ金曜の夜か土曜の夜の便になる」

「それなら一緒に帰れるかもしれない…」

「じゃあメールか電話でやり取りしよう」

「うん分かった」


いつの間にか森山さんともやり取りすることになった、若手の女優である森山胡桃。

なんだかこれは後々面倒ごとが起きそうなフラグが立ちそうだが、今の段階でそれを心配する理由がないので今は素直にスマホのやり取りをする。


「宗ちゃん」アイリ―ン

「そろそろ行く?」

「ええ、それじゃクルミンまたね~」

「またね~」


俺は一度トイレに行ったときリリーズをストレージから取り出し、光学迷彩を使い俺の背中にしがみついてもらっている。


【ルミナス、胡桃ちゃんを尾行して、敵がちょっかいを出すようなら呪われ作戦で】

【はーい、おまかせください!】


もし森山さんのお父さんが俺の事を護衛役のナイトだと思って一緒に同行することにしたのなら。

森山さんに尾行があるかもしくはスパイが狙っている可能性が無いとは言い切れない。

惑星間転移装置のUK側受け入れ先だとすればCNどころかRUも、いや他にも転移装置のデータを狙っている国があるはずだ。


【大丈夫ですよ、宗助様】

【そうならいいんだけどね】

【それより亜空間は何もないのですね】

【そうなんだ、空気も無いの?】

【なさそうです】


映像で情報を共有するとルミナスがリリーさんにしがみつく映像が。

(こわいよー)

(我々はフィギュアですよ、怖いものなど無いでしょう)

(だって~)

そういう記憶付けをされているので仕方のない事だが、ルミナスの設定は16歳の高校1年生。

アニメの中でも後から仲間になったクロームに抱き着くシーンがある。


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