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ヤコブ族との会話

ヤコブ族との会話


倉庫内は割と広く天井にはいくつかの灯りが灯っている、室温も25度で統一されておりTシャツ一枚でも過ごせるようだ。

2名を作業用のコンテナに腰掛けさせて質問をさせてもらう事にした、既に彼らが何でこの星にやって来たのか理由は分かっている。

斥侯であり実験でもある、そしてこの二人はヤコブ族のエクシーダーと言った所。

アマリアの能力は肉体強化・超速・認識疎外・短距離瞬間移動・異世界収納

シンカーの能力は肉体強化・超再生・肉体硬化・3M予知(3分後の出来事のみ)・異世界収納

2人共に2つどころか5つもの超能力を持っている、そして異世界収納と言う能力は部族固有の超能力らしい。


《もう警戒は解いて大丈夫だ》

《主の力はすごいですね》平太

《そうかな?》

《彼らと話しができるようになりませんか?》守備隊隊長

《そうだな。俺だけが話を聞いて納得しても2度手間になるか…》

【リリーさん彼らにもテレパシー会話の設定できるか?】

【可能です】

【頼んだ】


リリーさんに頼んでアーバンとクリスタル経由で2名の神兵に相互テレパシーを設定する。

ライズ族のテレパシーにもいくつかの規則がある、広域のテレパシーと範囲指定のテレパシー。

それとは別に完全指定のテレパシーと言う3つの方法がある、そしてそれぞれに相互強度があり強度によって何処までお互いの考えをリンクさせるのかを決める事も出来る。

現在は2名の神兵に攻撃できないようにしてあるのでテレパシーの強度も中ぐらいまで解放できるが。

あまり思考倫理が違っている場合などはお互いの考えを理解できず脳が損傷してしまう場合もある。


《聞こえるか?》

《なんだ?頭の中で声が…》

《こっちもだわ》

《テレパシーと言うやつだ。俺との会話だけだといちいち俺がライズ族に説明しなければならないから俺の能力で君達にもテレパシーを設定した》

《なんだと!》

《そんなに驚く事か?》

《驚くとかいう話じゃない、我々の世界ではテレパシー(意思共有能力)を使用できる種族は少ない》

《そうなのか、なるほど君たちは種族ごとの系統能力が基礎になっているのか》

《私達とは逆の発想ですね》平太

《私たちは超越者を排除してきましたからね》朱里


彼らがこの星に来たのは実験の意味合いが大きいが、うまく行った場合はこの星に橋頭保を築く予定だった。

やはり後6か月後には惑星YAK181から2艘の宇宙戦艦に200人の神兵が乗り込み、生体兵器ガイアギアを使いこの星に攻め込む予定になっていた。


《止めるのは無理そうか?》

《どうだろう、お前 主とかっ言ったな》

《正式名は宗助だ》

《そう ス ケイ》

《ソウスケ》

《ソウスケか、ソウスケの力が有れば防げるんじゃないか?》

《どうしてそう思う?》

《簡単な事だ、ソウスケが俺達のスーツの中に侵入できるなら次にやって来る神兵に乗るガイアギアに侵入し設定を変更してしまえばいい》

《そうか、でも俺がその時この星にいられるかどうか…》

《そう言えばソウスケとこちらのライズ族は身体特徴が違うわね》


ライズ族の身長は160センチ以下、昨年以降、大幅な生き方変更により自然分娩で誕生して来る次世代はどうなるかわからないが。

今いるライズ族の身長は低い個体だと120センチぐらいしかない。

要するに俺だけ10センチ以上身長が高いだけではなく髪の色も黒いから。

ちなみにヤコブ族の頭髪は赤からオレンジ色をしている。


《生まれた星による特徴だな、だが俺達は全員人族だ》

《そのようね》アマリア

《とりあえず君たちは俺の奴隷でありこの星の扱いは捕虜と言う事になる》

《そうかソウスケがこの星を変えたのかなるほど、俺達の星で言う12神王よりも上の位なのか》

《俺は地球では学生(訓練生)という身分だ》

《それは本当か?惑星EAR183はそんなにすごい奴ばかりいるのか?》

《俺が特別なのは認めるが他は普通だ》

《普通というのがわからない、能力を持っているのが我らの世界では当たり前だからな》


3種族はそれぞれに異なる文化を営んできた、とりわけ超能力に関しては地球が一番遅れていると言って良い。

だがその分、芸術や感性と言う観点で言えば一番優れているのかもしれない。

文化の違い、それがこれほどの差を生むとは生物学者もビックリすることだろう。


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