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まさか

まさか


美女二人に挟まれてどこに行くのやら、一応3人の恰好はパーティにいつでも参加できるドレスとスーツ。俺はおニューのジャケットを着ている。

イリアさんは胸や耳には大きめの宝石を付けていたりする、メアリーさんもほぼ同じ。

そんな三人が一体何処に行けば良いのだろう。


「ファミレスで良いわよね、居酒屋とか喫茶店は場違いっぽいし」

「そうですねならば駅ではなく街道沿いへ行きましょう」


家から反対方向に少し歩くと国道が見えて来る、そこには数軒のファミレスが2・300メートル置きに営業している。

通常は車で入る場合が多いお店だ、あまりヒールの高い靴を履いている彼女らを歩かせるのは気が引けるが、家からここまで歩くのに約7分わざわざタクシーを呼ぶのも気が引ける。


「あー久々だわこの疲労感、ハイヒールってふくらはぎがやばいのよね」

「ピンヒールって言うやつですか?」

「そうよ~でもこのヒールは持っている中では安い方かも、それよりなんでUKのSVRが彼女なの?」

「なんででしょう?」

「私が宗助大好きなだけでーす」

「あらら、でも知っているのよね」

「知ってますよ、外見と中身が違う事も」

「宗助それ以上は言わないでくださーい」

「ごめん、私の悪い癖だわ」

「遠慮が無いって所でしょうか?」


物怖じしない性格だ、普通ならうらやましいと思うだろう、世の中には天に二物を与えられた人がいたりする。

彼女は完璧な人であると周りからは思われていたりするのだが、本人はそんな自分が時々嫌いになっていたりする、与えられた側がその能力の恩恵に全て感謝しているわけではない。

いつの間にかずけずけと人の心をえぐる、もちろん彼女もそれを押さえようとしているのかもしれないが、知りたいと言う気持ちが抑えられないのかもしれない、それは彼女の能力を知る鍵でもある。


「私の能力はプレゼントエイジ(歳の贈呈)よ」

「は?」


席に着くなりイリアさんは自分の力を暴露する、まさか自分から暴露して来るとは思ってもみなかった。

しかもその言葉には迷いが無い、嘘も隠すことも無い自分自身の秘密の暴露、俺は彼女の秘密の一旦はそこにあると気が付いた。

(他人に自分の能力をわざと語らなければならないのは、能力にそういう枷があるのか?)

隣にはメアリーさんがいて能力を俺以外に知られても構わないと言うような雰囲気だ、メアリーさんも特にそれを聞いてびっくりしているところなどは無い様子。


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