276/507

神の力（スキルＲＯＢＯ）

その力は治癒能力でも時戻しの能力でもない、一度体の組織を全部仮想機械に変換する。

そのほとんどの作業はリリーさんに丸投げするのだが、俺の一部でもあるＡＩのリリーさんは俺をはるかにしのぐほど優秀だ。

【スキルＲＯＢＯ】

【ロボ化２０％４０％…】

【脳内の情報から宗助様の情報を取り入れ正しく配列、ディレクトリに外部侵入者に対してセキュリティ強化及び駆除アプリを設定】

【７０％３・２・１設定完了】

【一度体の各器官の伝達系統のテストを行います】

【１０％完了２０％・３０％、欠損部分を発見修復します、３０％７０％３・２・１修復完了】

【どこも悪いところはなさそうか？】

【はい修復も完了しました、ロボ化を解いても大丈夫です】

【ではロボ化解除】

【１０％３０％７０％３・２・１解除完了】

【記憶は正しく補填、セキュリティシステムの設定完了、宗助様のデータは完全にガードされます】

《終わったよ》

《ん？手…足》

「やったーうごいた！」

「嘘だろ」

「それじゃ里谷さんも」

「ああ君の好きにしてくれ」

椅子に腰かけたまま彼にもロボ化を適用する、彼の場合俺の事を誰にも話さないようにするだけで済む。

だからロボ化と行ってもデータの一部を変更しアプリを組み込むだけだ。

それだけで俺の能力が彼の口からもそして誰かに脳を調べられた時も、第三者に知られないようになるのだが…