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途中退場

途中退場


何人もの超能力者に囲まれてこの後無事に済むかと言ったらそれは難しいと言っておく。

多分時間が経てばたつほど周りを巻き込んで行くのだろう、既に他のパーティ参加者までこちらに気付きじっと成り行きを見守っている。

まさか超能力を複数浴びせる事で相手の能力を知ろうとするなんて思いもしなかったが、俺から言わせればあまりにも危険な行為と言わせてもらおう。


「すみません僕たちはこれでお暇させていただきます」

「そう、ごめんなさいね 無理強いして」詩音

「パンパン」

「はい」ウェイター

「出口までお願いね」

「私もついて行きます」メアリー

「あら、まあいいでしょう」蓮華


俺と母そして百合ちゃんとアイリーン姉妹はここで退場することにした、アイリーン姉妹の事も心配だが。

他の参加者(超能力者)から好奇の目で見られるのもまずい気がする、いっぺんに何人もの能力者から頭の中を探られるのは勘弁してほしい。

いくらUKサバイバーのような周りから見えないような隔離能力を使用していたとしても、数人のSVRはそれに気付いて様子をうかがっているのだ。

日本能力啓発研究所(NADL)のメンバーだけではない、今回彼らが誘った参加者の中にも数人だが未知の能力を持つ超能力者が紛れ込んでいる。

その度にリリーさんから侵入の警告を知らせてくれるからだ。


【脳内データに5回、肉体に対して8回の超能力と思しき干渉が見られます】

【それ相手は辞めそうもない?】

【ガードした結果、かえって強く干渉してきます、ですが宗助様に集中させておくことでお母様と百合奈様への干渉は薄れています】

【結果オーライか、仕方ないな】

【目をさましたみたい】百合ちゃん


誰かの超能力なのだろう、眠らせといて相手のデータを操作するのは宗助の能力と同じだが。

この能力者が使用している超能力は宗助とは異なる能力だろう、だが何処まで侵入しているのか後で検証しておかないといけない。


【後でアイリーンとエミリアちゃんが何をされたか調べて置こう】

【かしこまりました】


俺達が両開きの扉から廊下へと出て行くとその後を里谷も付いてきた。


「彼女らは大丈夫なのか?」

「ああ少し貧血になったようだ」

「違うだろう、俺には分かるあれは精神を乗っ取られた時の症状だ」

「それ以上は話さない方がいい」

「あ すまん」

「俺達はここで帰ることになるがあんたはどうする?」

「少し付き合ってくれないか?」

「今は…午後3時か…」

「母さんアイリーンとエミリアを頼める?」

「良いわ、じゃあ百合ちゃんと2人でこの子達と帰ることにするわ」

「ごめん折角のパーティ」

「中々面白かったわよ」ニンマリ

【何か得る所があったの?】

【これでも創作意欲は失ってないからねウフフ】

【宗ちゃんは里谷さんについて行くの?】

【百合ちゃんも一緒にと思ったけど…】

【それは構わないわ、アイリーンとエミリアちゃんが心配だから続きは後で教えてね】


そこにメアリーさんが駆け寄って来る。


「私も一緒に帰る、いいですか?」


それはかまわないのだが、メアリーさんはどちら側についてくるのだろう、俺についてくると百合ちゃんがむくれそうだし…


「大丈夫、私はママさんと一緒にいきますね」

「じゃあそっちは頼んだよ」

「私も少し思う所があります、今日のパーティは良くないで~す」


そう言えばメアリーさんの顔は少しこわばっている、もしかしたら蓮華さんからは何も聞いていなかったのかもしれない、なにせ蓮華さんはNADLの理事長なのだから。


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