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次の週・鳳凰の間

次の週・鳳凰の間


蓮華さんから後日メールが来ていた、アドレスはメアリーさん経由で送られた物であり、当然のことながらパーティ―にはメアリーさんも参加する。


【明日なのよね、なんで私だけ留守番なの?】百合奈

【ごめん、一応超能力者と言うくくりなんだよ】

【なんか私だけのけ者みたいでいやなんだけど…】

【うーん】

【別に参加してしてもいいんじゃない?】母

【それはどういう?】

【百合ちゃんと私は強化人間として参加しても何とかなりそうだし】

【能力を少しばらすって事?】

【見せてくれと言われたらね】

【あまり能力の事知られたくないんだけどな】

【大丈夫よ、多分パーティ会場で派手にパフォーマンスする人なんていないんじゃない】


日本のSVRがどうやって暮らしているかなど今まで考えたことなど無い。

自分でさえできるだけ能力を隠して生きて行こうと思っているのだ、確かに他の能力者の話などこういう状況でもなければ一生知ることなど無く生きて行くのだろう。


「ママ~下着が無いんだけど」


居間のソファに座りタブレットを操作している俺、百合ちゃんは自室で勉強中、そして母は台所で食事の仕込み中。

妹の愛菜は3階の自室でこの週末行われる遠征試合に行くための着替えを用意していたりする。


「ダダダダ」階段を勢いよく下りて来る愛菜

「ちゃんと探したの?」

「うーん、探したんだけど…」

「何着か新しいインナー買った方がいいんじゃない?」

「おきにの奴だから今度の遠征に持っていこうと思ったのに…」

「そういえば身長伸びてない?」

「分かる!2センチ伸びた!」


高校1年になり155センチから157センチになった愛菜、女の子の身長は高校に上がると中々伸びないと言われている。

彼女は多分先輩と同じ165センチぐらいまで伸ばしたいと思っているのだろう。

いくらフィジカルが良くても体格が小さいと弾き飛ばされてしまう事が多い。


「じゃあ今度買いに行きましょう」

「やった!」

【宗助様、お父上にハニ―トラップです】

【不味いようなら呪い作戦で】

【かしこまりました】


折角の家族だんらんに雰囲気をぶち壊す事件が飛び込んできた、今までもハニ―トラップは何回かあったが、ほぼ全て呪い作戦で退けている。

ちなみにCNが以前差し向けていた玲蘭レイランのチームは解散になり現在は宝花ホウハと言う別のチームが引き継いでいる。

こちらは以前レイランに所属していた者も数人所属しているが洋子さんと香織さんは所属していないようだ。


「あーそれと日曜日はママの仕事で少し家を空けるから愛菜ちゃん、午後7時まで居ないけどいいかな?」

「分かった先輩と遊んでから帰る事にする」

【なるほど、仕事ならば文句は出ない】

【どうするの?一緒に行くの?】百合奈

【日曜日の午後1時からだから一緒でもいいけど】

【じゃあ少し買い物でもしようよ】

【分かった、そうなると午前中には出ないとね】


いつの間にか12月3日(日)の予定は決まって行く、結局百合ちゃんも参加することになったが後にこのことがとんでもない事へと発展していくとは、まだ宗助も含め誰も予想できなかった。


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