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惑星YAK181の人類

惑星YAK181の人類


宗助は敵の衛星にある基地へと向かう、そこにはパワードスーツに乗った2名の他にも8名が派遣されていた。

先ほど接触した2名と共に基地の中へと侵入する、もちろん他のヤコブ族にばれないよう、光学迷彩機能をONにしたままで潜入。

2名の記憶は大事な情報のみ取得後、記憶を改竄し普段の生活に戻している。


「どうしました?もう終わりましたか?」ヤコブ語の肉声

「偵察は完了した、心配したような問題は特に無かったよ」

「そうですか…」

【リリーさんここの連中全員を洗脳した方が良いのか?】

【それは可能ですがこの基地の兵士全員を洗脳しても返って怪しまれるかと思います】

【そうだな、今日俺達が潜入した事がばれければ、それで良しとしておく方が賢明か…】


惑星YAKの能力者達は惑星RIZとは違い、マザーと呼ばれる機械の指導者的な存在に支配されている分けではなく、地球と同じような国の集合体のようだ。

ヤコブ族の思考は大昔の地球にいた人類に近い、自分達以外の人類は全て下等生物と言う考えの様だ。

こちらが下手したでに出たとしてもプライドの高い彼らを説得するのは骨が折れる事だろう。

折角惑星RIZの宇宙人とは和解する目途が付きそうなのに、これではライズ族との和平交渉をする際に安心して会議など出来なくなる。


【何か方法を考えないと…】

【この星の指導者全員に会う必要があります】

【やはりそれしか無いか…だがそれには時間が足りないな、しかたがない今日はここまでにして一度惑星RIZに帰ろう】

【かしこまりました】


この衛星の基地には10人が配属されている、5人が地球で言う所のオペレーターで2人がメカニック、そして調査員(兵士)が3名。

宇宙戦艦が攻めてきたときは3人の兵士がパワードスーツを使用してコンピューターをハッキングしたらしい。

ハッキング専門の超能力兵士は現在休憩中の様だ、もしそいつが今回出てきたならば、もう少し手こずったかもしれない。

それにしても彼らの大きさは地球人とは比べ物にならない、全員の身長が3メートルを超えるもちろん男性だけではなく女性もらしい、そして外見は全員が筋骨隆々としている。

地球人なら憧れそうな素晴らしい肉体美だが、頭の中まで筋肉だとしたら残念で仕方がない。

パワードスーツの方は彼らの身長の約3倍はある、大昔に見たアニメに出て来るロボットの様だ。


【一応2名の情報は解析完了、改竄した記憶には今回の出来事自体を無かった事にしておきました】

【有難う】

【帰ったら調査船も引き返すように命令して置こう】

【かしこまりました】


惑星の基地はまるでどこかのドームの様な形だが、周りの氷と同化している為一見ではそこに建物があるとは判り辛い。

パワードスーツは、ロボット型と言うより生体機械と言った方がしっくり来るだろう、彼らの姿をさらに巨大化させたようなフォルムだ。

初期探査ではヤコブ族の事を細かく調べておらず、生命体が10体程度ならば確認されたとしてもゼロ(脅威無し)として記録しているようだ。

要するに微生物まで細かく調査していたら惑星開拓など何年かかるかわからないと言った所だろう。

どうせ殲滅ロボットを使用すればそのぐらいの生命体なら居ないも同然と言う考え方だったのかもしれない。

今までもライズ族は他の惑星侵略の際、開拓する星に先住している生命体のことなど細かく調べてはいないようだ。


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