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予知能力者

予知能力者


松田財閥の総帥である松田竜太郎は超能力者だったりする。

彼自身の力はそれほど大きくはない、少しの念動力と透視能力。

だが、2つの力だけではここまで来られなかった、実は彼を財閥トップへと押し上げたのは彼の細君さいくんである。

彼の細君はUKと日本人とのハーフ、そして細君である彼女はSVRだった。

松田竜太郎の妻は今でも健在であり、15歳下の73歳。

そして遠い祖先はモリソンさんの先祖と親戚だったりする、ちなみにメアリーさんはそれらを全部知っている。

そして何故彼が財閥トップになれたのかと言うと、それは彼の妻が予知能力者だったからに他ならない。

モモちゃんやエミリアちゃん、それにUKの予知能力者をはるかにしのぐ、その予知能力は数十年先までお見通しと言う力だ。

但し一度その年代を予知してしまうと数か月は能力を使えなくなると言う、未来を知ることに対しての代償としてはそのぐらいの対価は当たり前だろう。

彼はそのお陰で様々な危機から自分の家族を守り、そして財閥のトップとして君臨し巨額の富を手に入れる事ができたのだ。


「呂方君、君にはまだ隠していることがありそうだね」松田

「隠すと言うより、話せない事ならありますよ、UKの首相とそういう契約を交わしています」

「話せない契約?」高橋

「宇宙人の持っていたデータには、地球にとって有益な情報ばかりではありません、中には有害なデータも沢山あります、それらをもしどこかの機関や国に奪われ使われた場合、地球には大きな厄災が訪れる可能性があるからです」

「それはどんなデータか話せないのか?」高橋

「基本的には武器に関するデータになります」

「武器か…わが国でそれを持っていると知れたら他国の侵略の引き金になりそうだな」

「UKとの契約があるのなら無理に教えてもらうわけにもいかないな」首相

「だが少しぐらいなら教えてくれても良いのだろう?」高橋

「例えば?」首相

「たとえば?」松田

「放射能除去装置、人口子宮、AIロボット技術、テレパシーの機械化、人口太陽、エトセトラ」

「!」

「そ、それはわが国で…」

「無理です、UKに出さない契約でサインしています、それを日本が破ったら…」

「今後のUKとの取引が全部止められてしまうかもしれないな」松田

「個人と国の契約ですが、僕はUSAとも契約していますので、国家間と同じレベルでの話し合いが必要となります」

「確かにそういう事になるのか…」

「UKの首相もやってくれますな」

「いいや、わが国でも結果として同じ様な契約になっただろう、それらはまだこの世界には早すぎる」


全ては宇宙人と会って話さなければ、その先の技術をどうするのかまでは未定だ、だが宇宙人と話しをした後でどうするのかは各国の首脳が話し合い判断をすることだ。

それまでは宗助だけが知っていることになり、宗助が外へ出さなければ問題は起こらないと言えるのだが。


「そういえば中国からも惑星間転移装置の開発に参加させてほしいと打診が来ていたが?」首相

「装置は既に出来上がっておりますから、途中参加に対しての扱いは現在検討中です」高橋

「どちらにせよ輸送革命が起きればあちらへも機械は設置するのだ、いずれ技術は開示しなければならなくなると思うが」首相

「問題は時期ですかな…」松田

「彼らに渡すとどこでもドアを作られてしまうのでは?」高橋

「瞬間輸送に対する規則や規制法案は確かもう進んでいたはず…」首相

「はいすでに草案はできておりますので、これからさらに煮詰めていく予定ですよ」

「中国との話はその後の方がよさそうですな」松田


大人の政治に関する話は色んな駆け引きがありそうだが、ここで出てくる話は表向きだと取った方が良いだろう。

国家間で何が行われるのかそれは宗助にもわからない、宇宙人と言う共通の敵が現れても足の引っ張り合いを辞めない国もあるのだから。

まあ宗助の力で少しはそういうマイナス面を消せるのならば、少しは役に立つことができるだろう。


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