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YAK181

YAK181


その星には700艘の宇宙戦艦が惑星RIZから未開の星を開拓する為に向かっていた。

西暦2051年、惑星RIZから送られた無人の殲滅型攻撃宇宙戦艦は、その星にいる危険生物をほぼ蹂躙しつくすようにプログラムされている。

競合する可能性がある文明を全て破壊する、それは自分たちが住みやすく改造するための初期段階に過ぎない。

その攻略期間は約10年 惑星RIZからは約500光年という距離にあったその星は地球の約4倍、惑星リズの約2倍の大きさがあった。

星の平均気温は約17度、その星系の中央には太陽のように大きな恒星が有りその周りを約2年で周回する。

大地の割合は60%、南半球と北半球はほぼ氷で覆われており、文明はほぼ無いと思われていた。


「こんな星まで来たか!」

「どうします?」

「攻撃艦の頭脳をハッキングして送り返そう」

「そうすると感づかれませんか?」

「そうか、では途中で自爆するように指令しておこう」


彼らは惑星リズにいる宇宙人とは3千年以上前に分離した一族、要するに超越者達の別グループと言って良い。

種族的にはそれほど変わらないのだが、こちらは早い時期に他の星へ渡り自然に繁殖した人族。

面倒なので2つの種族を分ける為に種族名を付けて置こうと思う、惑星リズにいる宇宙人を始まりの一族、ライズ族と名を付けよう。

そして一番早く彼らとたもとを分かった一族をヤコブ族と名付けることにしておく。

始まりの一族であるライズ族は機械に自らの行く末を託したが、もちろんそれに反対する人間がいたのも当然だ。

その反対論を最初に唱えた数人が集まり別な星へと移住したのがヤコブ族。

ヤコブ族は最初ライズ族に賛同するように見せかけ、仲間を募り他の星を開拓しに行くと見せかけこの星に移住した。

その中には地球へと逃げ延びた者もいたが、この惑星YAK(181)へと逃げて来たヤコブ族の数が一番多く、最初から100人以上がこの星へと移住した。

初期はコールドスリープの技術しかなかったが、この星は緑も多く、気温さえ何とかすることができれば生活する基盤を作る事がさほど難しくはなかった。

平均気温17度赤道付近の平均気温は最高で28度と住む場所さえ限定すれば最も暮らしやすく、彼らは基本的にはこの星で農耕をしながら生活していた、今では地表に数百のドーム状都市を築きあげている。

全人口は2臆と少ないようだが、この星は赤道付近から外れるとかなり気温が低くなり。

超能力を使用しても星の気温までは簡単に変えることができないため、氷に閉ざされた地区はほぼ未開拓のままだ。

それに彼らは自然に仲間を増やすことにした人類であり、地球とやや似た所もあった。

メカニカルな部分が全く無いわけでは無く、機械を使う部分はできるだけ少なくし、無駄なことを極力避けてこれまで生活してきたのだ。

ライズ族と同じなのは各種の超能力を持っていること、そして地球から派生した人類の遺伝子を持っていると言う所。

彼らとライズ族との一番の違いは肉体の鍛錬方法だ、彼らヤコブ族は超能力では足りない部分を肉体鍛錬で補って来た。

この星の大気に含まれる成分や重力も相まって、彼らの体はやや大きく育っていく。

彼らの身長は2メートルを優に超え、大きい者は3メートル近くあり。

男女ともに筋骨隆々としている。

そう、その姿は御伽噺に出てくる神話の神々に酷似していた。



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