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久々の登場

久々の登場


25メートルのプールを数回往復すると、メアリーさんは少し話したいと言って来た。

プールサイドにはベンチが有り、そこに座って話していると、どこかで見たことがある人物が近寄って来る。


「おい お前ロホウとかいうやつだよな?」

「そういうお前は田川だったか?」

「なんだと! お前年上に対しタメ口かよ!」

「1歳2歳で年上とか、おじいさんじゃなかろうし」

「お前 ケンカ 売ってんのか?」

「ケンカにしたいならどうぞ、買いますが、それで芸能人になれるならどうぞ」


俺の返しに少しムッとしていたが、本当にケンカするつもりはなさそうだ。


「フーまあいいか、生意気な奴だな、ケンカなんかするわけないだろ ほんの冗談だよ」

「何か用?」

「なんでアイリーンの彼氏が外人と一緒にいるんだよ!」

「そこか?俺はアイリーンと付き合っているわけじゃないぞ!」

「アイリーンはそう言っていたが?」

「ア~そういう事か、彼女しつこく言い寄ってくる奴には俺が彼氏だと言っているみたいだな、別にそれを否定しないけど俺は友達のつもりだ」

「そうなのか?」

「だからと言って彼女がお前の事を煙たがっている事には違いないと思うが?」

「なんだよ、それ!」

「しつこいと余計に嫌われるぞ、それでいいのか?」

「いや…」

「モテたかったら仕事頑張って早く有名になった方が良いぞ、そうすれば本当に自分にとって何が一番大事なのか見えて来るから」

「おまえ本当に17歳なのか?」

「考え方で歳は測れないと思うけどな」

「確かに、ところで隣の美女は誰だ?」

「自己紹介がまだだったな、こちらは最近USSJに登録したメアリー・エドモンドさん」

「ナイスチューミーチュー マイネームイズメアリーエドモンド」

「あ ま マイネームイズリュウキタガワミーチュー」

「おいおいまさかお前の彼女かよ」

「それは違うぞ、彼女はUKのサバイバーだ」


まあUSSJの契約しているスポーツクラブなので、体育会系のタレントがトレーニングしに来ることは分かっていたことなのだが。

それにしても田川と遭遇するとは、彼はアイリーンにご執心なはずだが、アイリーンは全く田川のことなど眼中にないらしく。

彼の事を煙たがっているのは既に周知の事実、現在は受験中と言う事でタレント事務所にもお休みを入れており、当然のことながら来月の半ばをすぎないとアイリーンがUSSJに顔を出すことは無いだろう。


「マジかよ」

「そういえばこないだ桃ちゃんのPVでバックダンサーしたんだって?」

「どこからその情報を?」

「桃ちゃんからアイリーン経由」

「なんだよ、ずりーぞ 俺は直接SNSで連絡取れないのに」

「人徳だな」

「まるで俺に常識が無いような言い方だな!」

「違うよ、お前はガッツキ過ぎだ、押しまくって行けるのは相手が自分に興味がある場合だけ、相手が自分に興味を持つように仕向ける事から始めないとだろうが!」

「そ そうか…確かに」

「ユーはイケイケばかり、それ嫌がられます」

「うわー UK美女にそれ言われたら、ショック!」

「ドンマイン」

「サンキュー」

(おいこの美女これから当分USSJにいるんだよな)

(何故に小声で話す?)

(いやいやアイリーンと言いメアリーさんと言い なんでお前ばかり?)

(だから人徳だよ)

「ズリーよ、世の中は」

「ずるいと思っているのはお前だけだろ!」

「いけね!もうインターバルの時間だ、じゃあまたな!」


そう言うと納得したのかどうか分からないが、椅子から立ち上がりプールへと飛び込みクロールで泳ぎ出す。


「彼はフレンド?」

「ノーその他大勢、彼はUSSJのタレントだよ」

「オー 仲間ネ」


メアリーさんの興味を惹いたらしい、確かに彼はイケメンであり身長も高く、強引な思い込みさえ少し自重すればすぐにでも寄って来る女性はいるはずだ。

確か彼も先日どこかのコマーシャルに起用されたと聞いたが…桃ちゃん調べ。


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