今日は月曜日
今日は月曜日
昨日までの疲れは少し残っていたが、かといって学校を休むと言うわけには行かない。
来月になれば2学年最後の試験が始まり、いよいよ最終学年と言う事で受験勉強に突入していくことになる。
そういえばアイリーンからの連絡は受験と言う事でかなり少なくなっていた。
昨晩も 一言二言、言葉を交わしたそれっきりで、すぐに受験勉強をするからとSNSを終了していた。
「おはよう」
「グッモーニンソウスケ、グッモーニンユリナ」
昨日の雰囲気から打って変わり笑顔満開で洗面所へとやって来たメアリーさん。
順番で洗面所を使用して歯を磨いていると、父もやってきて少し遠巻きに俺達が歯磨きを終えるのを待っている。
「オー昨日はどうもすみませんでした アイムソーリー」
「いや… そ それはどうも」父
「大丈夫だよ メアリー、父は恥ずかしがり屋なんだ」
「ソーシャイ、わかりましたでは握手です」
そう言うと父の手を取り握手する、父もそれで安心したのか顔のこわばりが取れたようだ。
「あーメアリーさんオッハ~」
「おーアイナーグッモーニン」
「ガバッ!」
妹の愛菜は父とは真逆でメアリーさんの腕の中へと飛び込む、そしてその柔らかそうな胸に自分の顔を押し付けグリグリとする。
「ポヨンポヨン」
「おーあいなーくすぐったいですー」
「ヤワヤワだー」
「愛菜あまりくっつくなよ、父さんが目を丸くしているぞ!」
「エ~いいじゃん、別に」
「アイナまだ子供ですねー、私子供好きですよー」
「えー子供じゃないもん」
「コドモでしょう」
「あーそういう事にしてあげて、今 思春期だから」
「オー思春期ね、イェスアイドゥ」
いつの間にかすごく仲良しになったらしい愛菜とメアリー、昨日風呂場で不謹慎な事でもしていないか少し心配したが、すぐにリリーさんから風呂場での実況を話してくれた。
【昨日のお風呂ではお互いに体を洗い合った模様です】
【それだけ?】
【メアリー嬢はとても子供が好きなようです】
【そうなんだ…】
【母上と似ております、考え方も同じようです】
【あーそうかも、だからすぐに打ち解けるのか】
【宗ちゃんモテモテだね~】母
【言っとくけどメアリーさんに対しては恋愛対象ではなく仲間として見ているからね】
【え~メアリーちゃんの事、私好きだなー、どこか私と似ているのよね~もし私がイギリス人だったらこんな感じだったかも…】
【似た者同士か…】
【類は友を呼ぶって言うし】
【そういう運命だって事ね…】
類は友を呼ぶ、まあ寄って来る人が全員このぐらいフレンドリーで親密になれる人ばかりならばそれほど問題はないが。
面倒な性格の持ち主もこれから接触して来るような気がする。
楽観視してはいけないと心に留めておかなければ、どこで大問題がやって来るのか、幸と不幸は交互にやって来るともいうし。
出来れば不幸だけは小さめに訪れる事を願うばかりだ。
朝食を終えると、メアリーさんも一緒に出掛けると言う事で、学校がある三鷹駅までは一緒に行く事になった。
「それじゃUSSJに?」
「はい知り合い いますので、話に行きます ついでに仕事も ですネ」
「そうなんだ」
「お願いがあります、もう少し宗助の側にいたいでス」
「泊る場所だよね」
「そうです、ホテルは寂しいです」
【宗ちゃん良いの?】
【もう昨日のような事は無いと思うよ】
【分かった私からも見ておくね】
【悪いそうしてあげて】
「分かった、でも代表の加藤さんに言っておかないとだめだよ」
「おー 有難う御座い マ~ス」
そう言いながら抱きしめそうになり、その手を下げて俺の手を握る。
「ハンドシェイクがノーマルです、気を付けマ~ス」
「ウフフ」
その姿を見て百合ちゃんが吹き出した、確かにもう大人の女性だと思っていたメアリーさんが何故か子供のような仕草をするのはほほえましくもあった。




