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ナイスバディは目の毒

ナイスバディは目の毒


身長178、宗助より3センチも身長が高く、もちろんその御歳おんとしではありえない美貌を持つ、過去にはコマーシャルやモデルとしてランウェイにも立った人物。

要するに芸能人が本日、呂方家へとやって来た。

知らないのは課長である呂方敦之ただ一人、荷物を自室へと運びそしてすぐに部屋着へと着替えてリビングで待つこと数分。

おれはソファに座りタブレットを操作中、父は夕食を待ちながら新聞を片手にスマホを操作中。

そこに何故か湯上り直後で湯気を纏ったメアリーさん登場!


「オー宗助何していますか?」


その姿は体にバスタオルを巻き付けロングヘアは髪留めで留めてあるだけ。

その姿を見て父 敦之は凍り付く。


「な だれ?」

「こちら メアリー・エドモンドさん」

「そ 宗助の父です は 始めまして」

「オー宗助のダディ初めまして~」


当然ハグをしようとそのまま抱き着こうとするが、イレギュラーが発生。

メアリーさんが手を広げたと同時にバスタオルがすとんと落ちる。


「シュン!」

「あ~メアリーさんまた後で挨拶しようか」


予め予想していた、何か起きそうだと…コンマ秒で父との間に入りメアリーさんの裸を俺の体で覆い隠す。


「オー宗助、どうかしましたか?」

「タオル」

「オーアイムソーリー」

「ドスッ」父


目の前が真っ暗になったらしい父は椅子にガクッと座り込む、まだ女性の裸を直視できる免疫ができていないらしい。

どうやって母と子作りしたのか疑問ではあるが、多分真っ暗にしてから始めたのだろう、これは憶測でしかないが…

(現在、母の裸にだけは免疫があるらしい)

俺はそのまま朱里たちが使っていた部屋へとメアリーさんを連れて行く。


「宗助 キスミー」


相手がマッパダカのままそう言われて、キスをするほど俺は飢えていない、それにこの家の中ではそういう事はしたくない。


「メアリーさん、もっと節度を持たないとだめでしょう」

「宗助ケチです、キスしても何も減らないでしょう」

「そういう事ではないんだけど」

「でも宗助、私の裸見ても興奮しない残念です」

「興奮したとしてその後ができないでしょう」

「私見て欲しかった、宗助の眼に映った私どうですか?」

「は~ 綺麗ですよ ソービューティフル それより早く服を着てください」

「オー 怒らないで宗助」


怒りたくもなるさ、まあ彼女は色目を使うなどと言うつもりは無かったのだろう。

父でなければリアルラックだと思ったかもしれない、だが父が女性から逃げるのは何らかの恐怖症なのではと思う節がある。

つまり学生時代か子供の時に異性から手痛いお仕置きを受けたか、もしくは女性又は女の子の前でいじめっこから辱めを受けたのか。

どちらにしてもメアリーさんは少しやりすぎた、知らない事とは言えここは日本であり貞操観念は真面目に守っている人の方が多い。


「パパどうしたの?」母

【メアリーさんを先に出したでしょう?】

【宗ちゃん何があったの?】

【メアリーさんバスタオルのまま挨拶しようとしてタオル落としちゃったんだよ、すぐに視線を遮ったから見てはいないと思うけどね】

【ごめんなさい少し目を離したすきに彼女出てしまって】

【メアリーさんにも少し怒っておいたから】

【そうなのね、有難う】

【いや俺の責任でもあるから】


その後は母が食事を出すとようやく、父も落ち着きを取り戻す。


「宗助すまない、見苦しいところを見せてしまったな」

「いや彼女はUKでもすこし変わった女性なんだ、悪気は無かったんだと思う」

「私は昔ひどい目にあったんだ…」


そこから父はトラウマになった過去を話し出した、要するにいじめられっ子だった過去。

そして好きだったクラスメイトの前で全裸にされたと言う。

よくあるいじめの話、それからは女子の側にいるだけで震えが止まらなくなったと言う。

一応母や百合ちゃんには免疫ができているらしいが、いきなり初対面のしかも外国の女性に抱きしめられそうになれば、中には恐怖を感じる人もいるだろう。


「そうなんだ 大変だったね」

「いや情けない話さ」

「でもかあさんで克服できなかったの?」

「そう思っていたのだがね…」

「分かった今後は俺も気を付けるよ」

「いや別に女性を連れて来るのは構わないよ、宗助の友人には悪い人は居ないと思うから」

「それは有難う」

「さて、落ち着いたところで部屋に行くとするか」

「もういいの、大丈夫?」母

「大丈夫だよ」


その後は俺も風呂に入るため着替えを持って風呂場へと行く事にした。

そこへメアリーさんは来ない、いやメアリーさんは部屋で少し反省していたりする。

彼女は結構天然なのだろう、オッチョコチョイとも言える。

本来彼女に好意を持つ男性からしてみれば、そのシチュエーションは喜ぶべきだろう、だがそうでない人がどう感じるかまで彼女は考えていなかったようだ。

彼女の部屋に仕掛けてある仮想カメラは今にも泣きだしそうな神妙な面持ちで佇むメアリーさんを映していた。

ある意味彼女もショックを受けているようだ、自分が相手を傷つけたかもしれないと言う事。

そして自信があった自らの体が昔と比べて魅力が無くなってしまったのではないかと言う事。

彼女の魅力は無くなってはいない、それは宗助でもそう思う。

そして宗助に怒られたことで今は反省していると言う感じだ。

(宗助に嫌われたかな~どうしよう~オージーザス)

メアリーさん一応落ち込むのだが、立ち直りも速かったりする。

数分肩を落として落ち込むのだが、本来の性格なのか数分後はこう考えていたりする。

(大丈夫、自分を信じて今までも何とかやって来たじゃない、宗助には誠心誠意謝罪すれば大丈夫、私が信じたダーリンだもの、きっと許してくれるわ)

一部迷惑な考えが所々に見えるのだが、彼女を責めても仕方ないだろう。

本来彼女はそういう性格でありそうでなけれ343年も生きては来られない。

普通の人なら周りの人が全て死んでしまい、自分だけが残れば自殺したくなるだろう。

それをこの性格で全て切り抜けてきたのだ。


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