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ネットカフェで美女と

ネットカフェで美女と


メアリーさんを置いてきたネットカフェのトイレへと瞬間移動で戻ると、何食わぬ顔をしてドリンクバーでコーヒーを淹れ個室へと戻る。

そこにはスキルで眠らされたメアリーさんがソファに寝ている状態。


【このままにしておくか…】

【ビビリですねご主人様】

【彼女の中身が君なら考えなくもないけどね】

【そうしてみましょうか?】

【できるの?】

【できますよ、その場合彼女の意識は脳の30%内に禁固状態にしないといけませんが、解除すると絶対恨まれると思います】

【要するにやるなら戻せないと言う事ね】

【はい】

【人の心や命を軽々しく扱おうとは思わないよ、それが自分にとって一番都合がいいとしてもね】

【かしこまりました、ではこのまま朝まで待つことにしましょう】


その後、ようやく母と百合ちゃんに脳内通信網を使用して会話する。

二日目の夜、日本はまだ土曜日の朝、ちょうど母と百合ちゃんは新築の家へ本日搬入される荷物の整理をしに来ていた。

父は本日午後出勤、妹は受験勉強でタワマンにいる。


【母さんおはよう】

【宗ちゃん!】

【そっちはどう?】

【今日は荷物を整理しに新築の我が家へ来ているわ】

【私もいますよ~】

【百合ちゃん】

【どうかしたの?】

【なんか2人の声を聞くと安心するなって】

【な~に~ ホームシックとか?】

【まだ二日しかたっていないのにそれは無いよ】

【それで、そっちはどう?】

【ヤッパリ、こっちは問題が出まくっているよ~】

【飛行機事故のほかにも何かあったの?】

【今度はRUロシアのスパイが出たよ、すぐに対処したから今頃部屋でブルブル震えているかもしれないけどね】

【そうなの…】

【宗ちゃんUKって寒いんでしょ?】

【ああ、だけどこの体にはあまり関係ないみたいだよ】

【そうなんだ、確かに私もあまり寒さは感じないけど】

【明日こっちの首相に合えばそれで終わるから、それまでの辛抱だよ】

【宗ちゃんそこに誰かいるの?】

【エッ、なんでわかるの?】

【なんとなく…】

【こっちのSVRでメアリーさん、自称35歳独身】

【そう な の 後でお話は聞かせてね】眉をぴくぴくさせながら苦笑する百合奈…

【百合ちゃん、神に掛けて何もしていないよ】

【じゃあ見せて】

【え~?】


仕方がないので現在の状況を映像で見せることに、もちろん裸でいるとかその魅惑的なボディーを露わにしているなんてことはない。

ソファに寝ているがその上に彼女が着ていたコートをかけてあるので、見えるのは脚と顔だけ。


【あら綺麗な人ね】

【聞いて驚け、この人343歳だって】

(どうせ信じないだろうからバラしちゃえ)

【なにそれ?】

【詳しいことは言えない、彼女と約束したからね】

【もしかしてドラキュラ?】

【あ~ それ誇張した物語らしいよ】

【魔女?サキュバス?】

【そっちの方が近いかな】

【へ~でも私達も同じような物よね…】

【そうだね、少し違うけどこちらにはメアリーさんみたいなSVRが素性を隠して沢山暮らしているみたいだよ】

【いいわ、今度ロンドンへ連れて行ってくれれば許してあげる】

【わかったよ、片道の旅費最低10万円が無料になる旅でよければね】


そして、家族と数分話しているとタブレットにメールが来ていた。


【岩田さん?】

【そのようです】


そこには少し心配な事柄が書かれていた、どうやら今回のUK旅行について経産省の大臣(高橋卓)から抗議が有ったと言う。

帰国してからでも良いから経済産業省の大臣が会いたい、一度話を聞きたいから来て欲しいと連絡をもらったとのこと。

内容としてはなんとなくわかる、俺のような人物を何故勝手に外国へ行かせるのかと。

そして何故自分の所には一言もないのか?単純にのけ者にされたことを根に持っていると言う事らしい。

俺としては既に各大臣クラスは全員知っている事なではないのか?という気でいたのだが、どうやらそうではないらしい。

そういえば経済産業大臣だけ年末に就任したのを覚えている、前任者が病気で退陣したからと言う事だ。


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