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ロンドンのカフェ

ロンドンのカフェ


約2時間の質疑応答と契約書へのサイン、少し雑談も含めた会議は終わり一度全員が昼食を摂ると言う話になった。

午後は惑星間転移装置の話と、UKがそこにどう関わるかという話をして、アプリが入ったUSBの受け渡しをする。

近くにはカフェも結構多く、モリソン氏とマーサさんそしてメアリーさんそしてアプリ関係の専門家であるロビー・オズワルド氏の5人で近くにあるカフェへと移動する。


「そういえば来る途中の事故はなんだったんだ?」ロビー

「ニュースじゃテロだって言っていたわね」マーサ

「一人もけが人が出なかったのでしょ」メアリー

「運が良かったのだと思うよ」モリソン


モリソン氏はそう言いながら俺の方を向きニコッと微笑む、モリソンさんにはいずれ俺の能力が全てばれてしまうかもしれない。

だがあれはそうしなければ絶対死人が出ていた事件であり、俺のしたことは間違ってはいないだろう。

モリソン氏が誰かに言う事が無ければ、ばれる事は無いのだが。

彼に借りを作るのはほどほどにしておかないと、いつの間にかモリソンファミリーにされてしまう可能性が濃厚になって行きそうだ。

ロンドンの町を少し歩くとカフェが並ぶ地区に差し掛かる、一行はその中の一軒のカフェへと入って行くと奥の席へと移動する。


「宗助君は何を食べる?」

「ではクラブハウスサンドとコーヒーで」


内装は落ち着いた感じのカフェだが、椅子やテーブルは今風だった。

メニューには当然英語で書かれているので読めない事は無いが、ランチメニューはそれほど多くない。

一応チェーン店のようなのでロンドン市内にも数軒あるようだ。


「それで、宗助君あの事件は君が解決したと言う事でいいのかな?」

「なんのお話でしょうか?」

「モリソン何の話?」

「例の旅客機襲撃事件の事なんだが」

「普通のテロ事件ではないの?」

「事件自体はテロだがその後は、サイキッカーでなければ解決できなかった事件だ」

「もし僕がやったとして何か問題でも?」

「もう目を付けられているんだ、あまり目立った行動は慎まないと、どうなるか…」

「分かっていますよ、でもあそこで能力を使わなければどうなったかくらい分かるでしょう」

「私も君も今頃ここにはいない、それは分かっている」

「もしかして一人もけが人が出なかったのって?」

「ああ彼の能力だ、少なくとも私はそう思っている」


モリソン氏がここでそれを話し出すと言う事は、一緒にランチを取っている3名はモリソン氏からの信用度はかなり高くそして今後の行動に対して、俺に何らかの足枷を頼むような形なのではと考えられる。

宗助の能力を知っておかなければ同行者を付けるとしても、普通の能力者では手に余る。

そしてモリソン氏の会話から今後俺と同行するのは大臣補佐官のメアリー氏が担当するようだ。

メアリー・エドモンド(※自称35)UKサバイバー大臣補佐官 能力はアンチエイジング(実年齢は誰も知らない)要するに年を取らない能力、これは後で知ることになる。

ロビー・オズワルド(34)ITクリエイター UKサバイバー 記憶能力と後は秘密らしい。


「会議の後は首相官邸へ行く予定だ、同席するのはメアリーに頼もうと思う」

「分かったわ」

「マーサとロビーは残りの仕事をこなしてくれ」

「了解」


俺の話をここでしたと言う事は全員がサバイバーであり、俺たちの会話を遮断する何らかの能力を持っていると言う事。

マーサさんかそれともロビーさんの能力による可能性が高い。

まあ聞いたとして内容自体を分かる人がいるのかは分からないが。

過去に諜報活動として入り込んだスパイが他国のスパイに狙われたと言う話を数回聞いるので、それも含めての能力発動なのだろう。

見た所おかしなそぶりをしている人物はいないように感じるが、俺から見るとヨーロッパの人の顔はやはり分かりづらい。


【外見ではあまり見分けがつきませんね】

【リリーもそう思う?】

【ですが衣服で判断することは可能だと思います】


そういえば日本はスーツが多く、この国はスーツを着ている人はそれほど多くない。

USAではほとんどが私服だった、スーツ=制服みたいな考えなのかもしれない。


「それでは午後の会議を始めよう、もちろん宗助君が主役だ」

「ヤー」


昼食が終わり会議の為戻ると、そこには何故かロンドン市警の警察官が数人詰めかけていた。


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