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コールマン家

コールマン家


人足先に俺は就寝することにした、だが後片付けの際にマーサとミランダには仮想カメラとマイクを設置し、俺がいない所で何を話すのか確かめることにした。


「あの子鹵獲できないみたい」ミランダ

「どうして?」

「分からないわ、私の超能力で魅了しようとしたけどケロッとしているのよね」

「おかしいわね…」

「彼も超能力者なんでしょ?」

「そうよ、でも魅了から逃げられた人は今まで居なかったわよね」

「そうよ ママに紹介された叔父様達も私にメロメロになったでしょ」


魅了と看破、ミランダの看破能力はさほど強くはなくデメリット付き、せいぜい相手の情報の一部を知る事ぐらい。

もしかしたらロボスキルと言うのは知られた可能性があるが、彼女にはロボスキルがどんな能力なのかは分からないのかもしれない。

だが、彼女の超能力であるもう一つの魅了と言う力はかなり強力な様子だ。


「ママもう寝よう」

「あ~ そうね、分かったわあなた ♡」

「じゃあお願いね、ミランダ」

「ヤ…」


魅了と言う能力、宗助が対抗する能力を持ってなければ、宇宙人のデータは全て抜き取られてしまうだろう。

俺の口から語られる言葉は看破で得えられた情報とは違い、他人にも話されてしまう可能性がある。

そして再度魅了と言う能力を使用するべくミランダは俺の寝ている部屋へと夜這いを敢行して来た。

灯りは既に消してあり、部屋のドアはほぼ音もなく動いて行く、ミランダは就寝時にパジャマを着ているらしく、おへそが時たま見え隠れするが。

真っ暗でなければ結構セクシーな姿だと言える、マーサさんのお嬢様と言う事も有りできる限り手荒なことはしないでやり過ごそうと思うのだが…


「ごそごそ…」

「な!」

「今日は寒いわ」

「なんでここに?」

「パパとママが一緒に寝ているのに私一人はおかしいでしょ」

「それを言うと弟のミシェルだって一人だろう」

「彼は一人が好きなのよ、私は違うわ」

「それで?」

「あなたはなんで虜にならないの?」

「どうしてでしょう?」


面倒なのでスキルを使用しようとするが、ミランダはさっと体を離すと服を脱ぎだした。


「これで目が離せないでしょう♡」


その行為自体がミランダの能力をさらに大きくすることに役立っているとは思わなかったが、俺の相棒が光学迷彩を使用して潜んでいるところまで彼女には予測できなかった。


【スキルロボ】

【どう?】

【やはり脱ぐことにより魅了の力が大きくなるようですね、いかがいたしますか?】

【そうだなレイランの洋子さんと同じ対応でいいかもしれない】

【かしこまりました】


彼女の記憶の中から愛情や恋愛と言った感情の記憶を手繰り、少しだけリリーさんに改竄してもらう。

まさかスッポンポンになるとは思わなかったが、その姿に誰もが釘付けになることは分からなくもない。

俺の心がロボ化していなければ、数秒どころか数時間固まってしまった事だろう。

こういう経験を前もってしていたことも、今回の事には役に立っていた。


【レイラン様 様、だな】

【やはり脳内ストレージに極秘と思しきファイルが有りました】

【そうか、見てみたいが止めておこう、下手をすると自分のスキルごと無くしてしまう可能性もある】

【了解です、しかし重いですね】

【身長が俺より高いからね】


勿論脳内情報を変更している間に、脱ぎ捨てられたパジャマと下着を着せるのは当然の事。

UKの冬、外は雪に覆われており温水暖房で部屋はソコソコ暖かいが、裸でいられるほど室内温度は高くない。

髪はブロンド茶色い目、肌は白くそして柔らかい、スタイルはかなりいいとだけお知らせしておこう。

なにせ魅了と言うスキルで虜にはするが、彼女はそれ以上の行為をまだしたことが無いらしい。


【こういう時、念仏を唱えるのですよね】

【ああーそうすると落ち着くってやつだ】

【ミランダ嬢は宗助様に30%の好意でとどめておきました】

【そのぐらいでいい】

【ですがこの後の命令はどうします?】

【…後でマーサと話すんだよな…】

【それじゃあ俺がミランダの能力で鹵獲されたことにしてしまおうか?】

【宗助様、やりますか?】

【それって俺がHしたって、記憶を植え付けるって事?】

【ミランダ嬢はそこまでしようとしていましたが?】

【やらね~よ!】

【チキンですね】

【ほっとけ!】


と言う事でパジャマを着せて布団に寝かせ、添い寝と言う形で夜を過ごした。

だがもう一人の能力者にばれていたとは、中々UKサバイバーも侮れない。


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