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民泊?

民泊?


結果としてイギリスのロンドンまで20時間以上かかった旅、それでも道中で発生した事故から考えれば早いと思う。

まさか同乗者の中にテロリストのターゲットになっている人物が乗り込んでいたとは。

まあそれも俺の能力のおかげで被害は最小限で片付いたのは不幸中の幸いだろう。

問題はこの先どうなるのかという所なのだが…


「ねえ日本人なんでしょ?」ミランダ

「ああ、一応ね」

「日本ってどんな所?」


どうやらミランダは俺に興味を示しているようだ、弟君の方は言われた通りせっせとベッドメイクをしている。

一応、会話は脳内辞書を駆使してやり取りをするのだが、途中でアニメの話やらゲームの話が出て来ると、少し答えに詰まって来る、なにせその情報が古すぎるからだ。


「へ~そうなの…」

「こっちでは〇ラゴン〇―ルが人気なのよ、私もグッズを持っているわ」

「は~」


まさか超有名なアニメのコアなファンがこんなところにいるとは思わなかったが、リリーオールズの情報までは知られていないらしい。

そこまで話を振るには遠い道程の為、今は諦めて我慢するしかない。


「できたよ」

「ありがとう」


どうやら弟君はあまり俺に興味ないらしい、自分の仕事は終わったとばかりに又リビングの方へと退去し、ソファに座ると先ほど手にしていた携帯ゲームを始める。

このあたりは日本もUKも変わらないと言える。


「ミランダ!食事の支度手伝って」

「ヤー」


現地時間は夕方の19時、マーサはミランダに手伝ってもらいながら夕食の支度をしている。

弟君はようやくゲームを終えて自室へと行くと、そのままネットを使用して友人とやり取りをしている様子。

約1時間してリビングに食事の用意ができた頃、この家の家主であるジャクエル・コールマンが帰って来た。


「帰ったぞ~」

「おかえりなさい パパ」

「あなたおかえりなさい」

「それで日本からの学生は?」

「初めましてソウスケロホウです」

「私はジャクエル・コールマン、マイハニーからはもう話は聞いているのかな?」

「まだよ、先に話すといつも文句を言われるでしょ」

「サンクス、その通り自分の事は自分から話したいからね」


そこからは食事をしながら、この一家の話を聞くことになる。

特に夫であるジャクエルさんはかなりしつこく自分の自慢話をしてくる。

だが彼は一応政府絡みの仕事をしているらしく、妻のマーサと知り合ったのはその関係からと言う事だ。

そしてそっけなかった息子のミシェルはサッカー少年だと言う事も分かった。

彼は自室にトレーニングマシーンを持っており、ゲームをしない時は部屋でトレーニングしていると言う。


「有難う、座っていていいのに」マーサ

「いえいえ、片付けるのは家でもやっているので」


この家は基本的にオール電化の為、食洗器も大きめのものが設置されていて、日本の一般家庭とほとんど生活環境に違いはない。


「宗助も家では片付けするんだ」ミランダ

「するよ」

「ふ~ん、彼女はいるの?」

「ノ …」

「いないんだ へ~」

「そういう君はいないのかい?」

「いない事は無いけど、同年代の男の子はね…」

「いわゆる日本では親父キラーと言うやつだね」

「なにそれ?」

「大人な男性が好きだと言う事」

「ヤ…そうよ」


片付けが終わるとリビングでお互いの家庭のことなどを雑談したのだが。

この光景はどうやら、たばかれたと言うのが正直なところかもしれない。

マーサさんの家にどの程度滞在するのかは分からないが、これは軽い軟禁状態と言って良い。

抜け出すには能力の発現をしなければならない、そうなればおのずと俺の超能力はモリソン氏にも知れることになると言うわけだ。


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